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日産ゴーン社長「何ともいえない。決めるのは株主」 2年連続で下方修正

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日産ゴーン社長「何ともいえない。決めるのは株主」 2年連続で下方修正

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日産自動車、2013年度上期決算及び同日付の役員発表について会見するカルロス・ゴーン(日産自動車代用取締役社長)=1日午後、横浜市(宮川浩和撮影)  日産自動車が1日発表した2014年3月期通期の業績見通しは、最終利益が従来予想に比べ650億円少ない3550億円となり、2年連続で期初に掲げた計画達成が困難となった。カルロス・ゴーン社長は1日の会見で、自らの責任について「何ともいえない。決めるのは株主だ」と話すにとどめた。新体制では、COOの職務を3人の副社長が分担することで、意思決定の迅速化を狙う。

 ゴーン氏は、足元の状況について、「いま世界中で9つの工場を立ち上げており、拡大の取り組みを集中するなかで逆風が強すぎる」との認識を示した。志賀俊之最高執行責任者(COO)の退任については、「懲罰的な人事ではない。志賀氏は非常に貴重な人材」と述べた。

 とはいえ、超円高の修正に伴い、国内自動車メーカーの業績は回復基調にある。

 13年9月中間決算では、6日に発表予定のトヨタ自動車を除く自動車大手7社のうち、マツダ、富士重工、スズキが14年3月期通期の業績を上方修正。残りの4社もほぼ据え置いており、日産の下方修正が目立つ。

 日産の場合、新興国における販売が戻っていない。主力市場の中国では、昨年の尖閣諸島(沖縄県石垣市)の国有化に伴う反日デモの影響が払拭されていない。今年に入り、ブラジルやタイ、インドなどの販売が伸びていない。このため、14年3月期通期の世界販売台数見通しは、10万台少ない520万台に変更した。日米の販売は堅調に推移しているが、新興国での販売減を補えないと判断。売上高の見通しも1800億円引き下げて10兆1900億円とした。

 日産が新興国での販売を強化してきたのは、ゴーン氏の主導によるものだ。会見で、ゴーン氏は「(自分が日産に来てから)この13年間で会社は力を付けた。投資や研究開発費は過去最高水準だ。月次ベースの業績ではなく会社の成長をみてほしい」と述べ、新体制での復活を期した。

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