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電機
パナソニック、家庭用分電盤を刷新 節電助言や高齢者見守りサービス
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パナソニックが発表した住宅分電盤「スマートコスモ」=6日、東京都千代田区 パナソニックは6日、家庭用の分電盤を14年ぶりに大幅刷新すると発表した。「スマートコスモ」として、2014年春にも市場投入する。
各家庭の電力使用状況のデータを活用し、節電アドバイスや高齢者の見守りといった新サービスにつなげる。これらの機器の販売やサービスを軸に、エネルギーマネジメント事業全体の売上高を2012年の600億円から、15年に750億円に引き上げる計画だ。
新製品は想定価格5万円程度。電力の計測機能を標準搭載しているのが特徴。顧客の要望があれば、電力を最適に使うための「家庭用エネルギー管理システム(HEMS)」にも対応できる。16年に予定されている電力小売り自由化後はスマートメーター(次世代送電網)と連携できる。
インターネット上で情報をやり取りするクラウド技術を活用し、家庭での電力の使用状況をデータ化できる。同社はビッグデータ市場への参入も視野に、今年6月から、さいたま市と大阪府交野市の社宅の計100世帯で実証実験を開始。早ければ3年後にも事業化を判断する。
スマートコスモについて、同社の住宅関連事業を担う社内分社「エコソリュージョンズ社」の吉岡民夫社長は「HEMSがあって当たり前にしていきたい」と話していた。