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【クルマ人】打倒CX-5誓うエクストレイル 全方位で強化、開発の狙いは?
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日産自動車が発売した新型「エクストレイル」 日産自動車は6年ぶりに全面改良したSUV(スポーツ用多目的車)「エクストレイル」を12月16日に発売した。
3代目となる今回は外装をやや丸みを帯びたデザインに一新したほか、一部のモデルではカメラで前方の車両や歩行者を認識し、衝突しそうになると自動でブレーキがかかるシステムを採用し、安全性を高めた。ガソリン1リットル当たりの走行距離をこれまでより4.4キロ長い16.4キロと燃費性能も大幅に向上した。価格は224万9100円から。
日本市場向けの商品企画を担当する富岡保リージョナルプロダクトマネージャーに開発の狙いを聞いた。
「エクストレイルはアウトドアイメージと自己主張がある独特のポジショニングを確立している。現在、SUV市場の大半は無難な街乗り系だが、今のポジショニングをちゃんとキープしながらいかに市場の大半を占める競合車の需要を取り込めるかを考えた」
「SUVシェアナンバーワンを奪還するのが目標だ。(マツダ)CX-5に奪われたトップを新型で奪い返したい。『200万円で買える本格四駆』というお客さんとの約束は変えていないが、モジュール化効果でいろいろな技術や装備を価格を上げなくても入れられるようになった。先代とそれほど変わらない値段で、新しい魅力はきちっと入れ込み、全方位で強いクルマにした」
「年間平均で3万台。発売後も定期的に商品改良を続けて安定した販売を目指したい。立ち上がり数カ月は月販5000~6000台いってもおかしくないと考えている」
「新しい安全装備を数多く取り入れた。知らないうちに制御してくれて運転が上達したかのようにスムーズな走りができる。駐車支援システムも、日頃運転に慣れない奥さんが買い物に行ったときなどに便利だ」
「また、新たに導入した3列シートは年に何回かでも多人数乗りをする人に選択肢を広げた。ドアの開く角度を広げたり、チャイルドシートも楽に載せられるようにするなど、後部座席の居住性も良くしてある」
「日本市場全体がHVにシフトし、ラインアップも増えている。きちんとキャッチアップするには強豪セグメントで負けない性能を確保しなければならない。中途半端なところで出すよりも、きちっとできるところでお届けしたい」
「ネット上ではぶれたとか、ひよったとか言う人もいる。でも、企画側としては全然ぶれていない。いろいろな要素を付け加えて、今までで最強の商品力を確保している。百聞は一見にしかず。まずはお店で乗ってみて、どれだけ進化したかを一度感じてほしい」