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羽毛高騰で代替素材市場膨らむ 伊藤忠、中国アパレル向け独占販売権取得

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羽毛高騰で代替素材市場膨らむ 伊藤忠、中国アパレル向け独占販売権取得

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蝶理が開発した羽毛の代替素材「モルカル」を使って試作したダウンジャケット  伊藤忠商事は27日、米ベンチャー企業のプリマロフトが軍隊向けに開発した羽毛代替新素材を中国のダウンジャケット市場向けに販売すると発表した。中国のアパレル市場向けの独占販売権を取得した。

 中国では、経済成長やアウトドア志向でダウンジャケットの人気が高まっているが、原材料の羽毛が、生産激減による価格高騰で入手困難で、代替新素材の商機があると判断した。中国アパレルメーカー向けの素材提供からダウンジャケット販売までを手がけ、3年後に約17億円を売り上げる計画。

 布団やジャケットなどに入れる中わた原料の羽毛は、主要産地である中国の鳥インフルエンザや食生活の変化によるアヒル生産の激減で、価格が高騰している。商社によると、中国での羽毛取引価格は、2013年半ばには前年に比べ約2倍に高騰。足下はやや下がったが、高止まりが続き、中国や日本のアパレル・寝具メーカーは安定調達や価格転嫁に苦慮している。

 プリマロフトの素材は、1980年代に軍隊向けに開発され、天然素材に比べ水分を弾き、保温性が高いのが特徴。羽毛高騰でコスト競争力が向上した。

 伊藤忠は2000年からプリマロフト素材の日本での寝具向けを展開し、ここ数年でかけ布団の販売が急増。アパレル製品を手がける三井物産テクノプロダクツ(大阪市北区)もジャケット向け引き合いが増えている。

 蝶理は、価格高騰で羽毛の安定供給を不安視するアパレルメーカーのニーズに対応。このほどポリエステルを使いながらもイタリアの特殊加工でふわふわ感と熱伝導率を高めた、機能性わた素材「MOLCALD(モルカル)を開発。価格は従来の半額程度で、14年秋・冬向けダウンジャケット原料として引き合いが好調で、繊維各社の代替素材開発も活発化しそうだ。

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