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野村不動産、4月から次世代「見える化」実証 大規模マンション対象

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野村不動産、4月から次世代「見える化」実証 大規模マンション対象

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今年夏に最終の入居が行われ、街全体が完成するプラウド船橋(千葉県船橋市)  野村不動産はインターネットサービスのファミリーネット・ジャパン(FNJ、東京都渋谷区)と共同で、総戸数が約1500の大規模分譲マンション「プラウド船橋」(千葉県船橋市)を舞台に、約500戸が参加する日本最大級の省エネルギー実証を進めている。第1弾として昨年8~9月に夏季実証を行い、ハードとソフトの組み合わせで顕著な省エネ効果を証明した。4月からは次世代型の電力見える化サービスの実証実験にも着手する。マンションへの入居は7月下旬で終わる予定。今回の実験を踏まえ、環境を軸にした新たなサービスの開発につなげていく。

 野村不動産のマンション「プラウド」は、「引き渡した後、持続可能な街作りに寄与することが重要」(住宅事業本部商品開発部の三井宏友部長)という考えのもと、「スマート&グローイング」をブランドビジョンとして掲げている。それを進化させる上で重要な役割を果たすのが環境対策。船橋での実証実験では、この考えを反映させた。

 マンションには、最新の環境対策が導入されている。そのひとつが、野村とFNJが共同開発した電力消費のピークシフトを目指すシステム。専有部にはHEMS(エネルギー管理システム)とスマートメーターを設置し、新電気料金「スマートプラン」を適用した。

 夏季は、料金体系や節電情報の提供の有無などに応じて約230の参加世帯を5グループに分けて検証した。それによるとスマートプランに、30分単位の電力消費量などの見える化を組み合わせた場合、平日の午後1~4時の逼迫(ひっぱく)時間帯には平均で6.6%削減できた。さらに威力を発揮したのが省エネアドバイスレポート。両者の組み合わせで、削減効果は11.1%へと一気に跳ね上がった。

 同レポートは、各住戸のスマートメーターで計測したデータを基に電力消費傾向を分析。その内容に応じてカスタマイズされたものを世帯ごとに提供するサービス。省エネに力を入れた世帯と使用量を比較することも可能だ。商品開発部の石田恭子課長代理は「居住者同士は積極的に情報交換している。競争意識も働き、省エネ行動につながった」という。

 4月からは「ディスアグリケーション」という新たな技術を用いた次世代の電力見える化サービスの実証実験も開始する。コンセントに接続すれば、さまざまな家電の電力使用状況を計測できる点が売り物だ。このため冷蔵庫の電力使用量が多いと分かった場合は、ツマミで調節して節電につなげるなど、どこから着手すればよいかが見えるようになる。掃除機など使う場所が毎回異なる家電も見える化の対象だ。専有部だけでなく共用部でのサービスを見込み検証を進めていく。(伊藤俊祐)

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