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半導体メーカー、自動運転車向け開発相次ぐ スマホ後の牽引役育成
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ルネサスエレクトロニクスが開発した半導体は複数の画像を同時処理し、周囲の状況を1つのモニターに映し出せる=28日、東京都千代田区 国内の半導体メーカーなどが自動運転車向けの半導体や画像センサーの開発に力を入れている。ルネサスエレクトロニクスは28日、自動車の周辺の画像を認識して処理する機能を組み込んだ半導体を開発し、2016年に量産を始めると発表した。ソニーも周囲の状況を把握するカメラ用の画像処理センサーを15年から量産する。各社はスマートフォン(高機能携帯電話)に続く成長分野として、自動運転車向けの部品を収益の柱に育てたい考えだ。
ルネサスが開発した半導体「R-Car(アールカー)V2H」は、自動車の走行中に周囲の状況を検知し、危険を警告する「先進運転支援システム(ADAS)」に求められる機能を1つのチップに盛り込み、低消費電力化も実現した。
次世代車載ネットワークの「イーサネットAVB」を搭載しており、複数のカメラで映した画像を同時に処理できる。例えば、車に備えた4台のカメラでとらえた人や障害物の映像を1つのモニターに表示することが可能で、ドライバーの見落とし防止に役立つという。
既に国内外の複数の自動車メーカーへの供給が決まっており、9月にサンプル出荷を始め、17年に月産50万個を計画している。
大村隆司執行役員常務は「安全性を高める製品を提供し、自動運転の普及を後押ししたい」と強調。自動運転車の普及をにらみ、今後も関連製品の開発に力を入れていくという。
一方、ソニーはスマホのカメラ画像処理用半導体「CMOSイメージセンサー」のノウハウを生かし、自動運転車専用のセンサーを開発した。光の感度が従来のセンサーの10倍あり、暗い場所でも認識精度が高いという。16年に自動車大手の新車に搭載される見通しだ。
東芝も今年に入り、カメラの画像から人や障害物を判断できる機能を持つ半導体の量産を始めた。11月には、サイドミラーに搭載したカメラに組み込み、人の動きを認識できる小型半導体の量産に乗り出す。東芝セミコンダクター&ストレージ社の成毛康雄社長は「車載向けは今後、システムLSI(大規模集積回路)の軸になる」と話す。
自動運転車はトヨタ自動車、ホンダ、日産自動車、米ゼネラル・モーターズ(GM)や独フォルクスワーゲン、米グーグルなどが積極的に開発を進めている。グーグルの参入で開発競争は激しくなり、「車の目」となる部品のニーズも高まっている。