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【株主総会ライブ】シャープ(6)高橋社長、株主の追及に困って沈黙する場面も
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シャープの株主総会で、巨額赤字に関し謝罪する高橋興三社長のモニター画像。株主からは厳しい質問が相次いだ=23日午前、大阪市 《質問を続けたい男性株主が引き下がらず、高橋興三社長が退場予告を出す場面もあったが、その後は会場も落ち着き、株主質問が続く》
男性株主「父からシャープ株を引き継ぎ、約30年間保有している。創業者、早川徳次氏の経営理念が企業一体化し会社を繁栄させてきた。会社の存在価値がだんだん下がってきた。技術とか金融ばかり見ているが、企業価値を高めるには顧客視点が大事だ。今日のシャープは技術中心主義で社会的な存在価値は何かという視点が欠けているのではないか」
《高橋社長は、神妙な面持ちで聞き入っている。質問が終わると、会場の株主からは拍手が起こった》
高橋社長「おっしゃる通りです。社長になったとき、早川の原点に戻りたいと思ったがまだまだだ。会社が大きくなる間に、早川の大事な言葉を忘れていった」
高橋社長はゆっくりと言葉を選びながら続けた。「それが、3年前からの経営危機を呼んだと思っている。事業を強くすることも大切だが、本当に(今の)株主さまの言葉は心にしみた。もうけるためではなく、世の中のための会社にならないといけない。役員、社員一同、肝に銘じていきたいと思います」
《会場から一段と大きな拍手が上がった。次の男性株主が質問に立った》
男性株主「(資本金を)5億円にするのは、数字上のトリックではないのか。日本航空の経営再建のときは、減資で旧株主の株は紙くずになった。わかりやすく説明したらどうか」
主力銀行からシャープに入っている橋本仁宏常務執行役員が説明に立った。
「今回の減資で純資産額に変動は生じない。減資をする理由は、二つある。利益剰余金の欠損を解消したい。もう一つは、今後の柔軟な資本政策に備える。株価の見込みとしては、業績の下方修正や優先株発行による株希薄化などが指摘されているが、中期経営計画に取り組むことで株価も向上させたい」
男性株主「会社に問い合わせても、納得できる説明ができるIR担当者がいない」
《高橋社長がスクリーンに映し出されたが、無言を貫いている。男性株主が、個別に会社への問い合わせについて対応ができるのか繰り返し念を押すと、高橋社長は橋本常務執行役員の方を向いたり、きょろきょろした様子で答えに困った様子。その間、橋本常務執行役員が数回答弁に立った》
橋本常務執行役員「お答えできないものもあるが、株主の皆様との距離、対話を重要と考えている」
《株価にかかわるだけに、会場からも不満のやじが漏れた》