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空港の出入国審査 ヨコ→タテ並び型に改修、迅速化図る

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空港の出入国審査 ヨコ→タテ並び型に改修、迅速化図る

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出入国審査ブースの改修・増設のイメージ  増加する訪日外国人の入国審査の待ち時間を減らすため、法務省は、国内空港の出入国審査ブースを「横並び型」から「縦並び型」に改修する方針を固めた。限られたスペースに約2倍の入国審査官を配置し、同じ時間内の審査人数を増やすことができる。海外旅行時に慣れ親しんできた「対面式」の入国審査の様子が様変わりすることになりそうだ。

 同省はこのほか、審査官の大幅増員や日本人の出入国審査の機械化など、東京五輪開催をにらみ、「観光立国」実現に向けた施策を次々と打ち出している。

 同省入国管理局によると、国内空港の出入国審査では、出入国者と審査官が正面から向き合う「対面式」が主流で、ほとんどのブースは「横並び型」に配置されている。これに対し、アジアのハブ空港であるシンガポールのチャンギ国際空港などでは、審査官が横向きで対応する「縦並び型」を採用。スペースを有効活用して審査を行っている。

 同局は審査の待ち時間を20分以内にする目標を立てているが、審査官と審査ブースの増加は必須。ところが、航空会社の利用などにより、スペースが不足がちな空港内で審査場を拡張することもできず、目標実現には、今割り当てられているスペースの中でブースを横並び型から縦並び型に改修するしかなかった。これにより、約2倍の審査官を配置できるという。

 5カ年計画で全国の必要な空港に順次整備していくが、同省は来年度予算として121ブース分を概算要求。初年度は成田、羽田、関西など7大空港と、慢性的に審査待ちが長くなっている旭川や高松、宮崎など11地方空港が対象となる。同局では「縦並び型ブースの配置により増員する審査官数に比例して待ち時間が短くなる」と説明する。

 一方、同省は同予算で審査官250人の大幅増員も要求。現在は約2200人態勢だが、東京五輪が開催される2020年までに約3千人態勢を目指す。さらに、顔画像をIC(集積回路)チップに記録したパスポートを持つ日本人の出入国審査を機械化する「顔認証システム」の開発も進め、外国人審査のための要員増を図る。

 同省によると、昨年の外国人入国者数は約1125万人で、前年比で約208万人増加。初めて1千万人を超え、過去最高を記録した。成長戦略の一環に観光立国を位置づける政府は、2020年をめどに訪日外国人数を2千万人に増やす目標を掲げている。

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