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浮輪のサイズはぴったりめに 乳幼児使用中は目を離さないで
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浮き輪のサイズと年齢胸囲の目安 夏が近づき、玩具店などには浮輪が並び始めた。プールや海で遊ぶ際、持っているだけで気分が盛り上がる浮輪。ただ、過去には入浴中に浮輪で遊んでいた乳幼児が溺れる事故も起きている。玩具であって救命具ではなく、業界団体は「特に小さな子供に使わせる際は親は絶対に目を離さないで」と呼び掛けている。(加納裕子)
玩具店が軒を連ねる大阪・松屋町筋。玩具卸店「山本人形」には、さまざまなサイズのカラフルな浮輪が並んでいる。
「小さい子にはぴったりめの方が安心ですが、あまり窮屈だと、ぬれたときに外れなくなることもある。年齢や胸囲も目安になるが、実際に身に付けてみるのが一番」と、同店社長の山本宜伸さん(52)は話す。
試す際、通常は下から体に通すが、上に乗るなどしたい場合は、上からかぶって肩回りがつかえないサイズを選ぶといい。最近はリボン付きが人気で、見た目のかわいさに加え、リボン部分に頭を乗せるなど遊び方の幅が広がるという。
小さな子供用なら、山本さんのお勧めはアンパンマンなどのキャラクター商品。「事故があるとキャラクターのイメージが損なわれてしまうため、安全性が極めて高い。使用上の注意が本体にきちんと記載されているうえ、生地が厚くて破損しにくいです」
大きいサイズの浮輪なら一部が破損しても浮力が保てるよう空気穴を2カ所に設けた二重構造が安心だ。周囲にロープが付いたものなら海で流された場合も救助しやすいという。
一方で、安全上の理由から浮輪持ち込み禁止のプールもある。その一つ、京都アクアリーナ(京都市右京区)は「浮輪で水面が覆われると、人が沈んでいないかどうか監視するのに支障がでる」と説明する。両腕に付けるアームリングなら持ち込み可能で、山本さんによると、アームリングは浮輪と同じくらいの浮力があるという。
ただ、浮輪やアームリングは玩具であって救命具ではなく、過信は禁物。山本さんは「小学校低学年以下が使う場合は親が横で見守るように。3歳未満の場合は常に浮輪に手を添えていてほしい」。
小さな子供の場合、誤った使い方をしたり、親が注意を怠ったりすれば命の危険もある。目立つのは入浴中、親が洗髪するなどして目を離している間に、浮輪で遊んでいた乳幼児が溺れるケースだ。
事故が起きているのは、2つの穴に足を入れてパンツのように装着するタイプ(対象年齢1歳半~3歳未満)や首に巻き付けて固定するタイプ(首掛け式、同1歳半まで)。国民生活センターは平成19年7月、当時浴槽用として販売されていたパンツ式浮輪が転覆して死亡事故が起きたとして、「この商品を用いることは避けるべきだ」と警告。現在、浴槽用浮輪は販売されていない。だが、入浴中の事故は後を絶たず、24年7月には首掛け式の浮輪を付けていた乳児が浴槽で窒息する事故が起きた。
日本空気入ビニール製品工業組合(東京都中央区)は「浮輪はプールや浜辺で使う物で、風呂で使うのは絶対に控えてほしい」とし、製造メーカーもこうした注意書きを製品に記載している。