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外国人も注目「着物ショー」 機織りや着付け体験が人気 京都・西陣
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振り袖や訪問着姿のモデルが登場する着物ショー。アジアなど海外からの観光客がカメラ片手に熱心に見入る 観光シーズンを迎える古都・京都で、外国人観光客の注目を集めているのが、日本の伝統文化、着物が体験できる大正期創設の「西陣織会館」(同市上京区)だ。昭和30年代に「着物ショー」をスタートし、着付けや機織り体験ができる施設として修学旅行生らに受け入れられてきた。この数年間で外国人観光客が大幅に増え、今では入場者の8割近くが外国人という国際色豊かな観光スポットとなっている。(横山由紀子)
9月の平日の午後。西陣織会館のホールで、この日5回目となる着物ショーが始まった。一見したところ、約50人の観客の多くが外国人。西陣織の訪問着や振り袖姿のモデルたちが登場すると、観客は一斉にカメラやスマートフォンのシャッターを押した。
ショーの最後に十二単(じゅうにひとえ)姿のモデルが現れると、「オー」「ビューティフル」。オランダからツアーで訪れたという男性(60)は、「すばらしいものを見せてもらった。着物は女性を美しく見せるね」と興奮気味に話した。
西陣織会館は、京都が世界に誇る伝統工芸「西陣織」をはじめ、和装文化の魅力を体験してもらおうと、「西陣織物館」として大正4年に創設。入館は無料だ。着物ショーは和装産業と観光振興を目的に昭和31年から始まり、1日7回、無料で上演している。
小紋や浴衣の着付けをしてもらい京の街を散策できるほか、機織り体験ができたり、芸舞妓(げいまいこ)や十二単姿で着物ショーのモデルになれたりもする(いずれも有料)。実はこの日、十二単姿で登場したのは、青森県から観光で来ていた女性(34)。「京都で源氏物語の世界に浸れる十二単を着てみたかった。モデル体験もできて感激です」
同館館長の大槻ゆづるさんによると、平成に入った頃から外国人が訪れるようになった。一気に増加したのは、中国人の個人観光ビザの発給条件が緩和された22年頃。中国や台湾からテレビ、雑誌の取材が多くなったことで拍車がかかり、東南アジアや欧米などからも観光客が訪れる人気の施設になった。
昨年度は国内外から約40万人が訪れ、そのうち外国人は8割近く。国別では中国がトップで約19万人だ。大槻さんは、「外国の方に、日本の風土や伝統に裏打ちされた着物の美しさが受け入れられている証拠だと思います」と語る。
一方で、国内の観光客にも根強い人気を維持している。この日は、鳥取市立稲葉山小学校の6年生約50人が修学旅行で訪れ、機織りを体験。スタッフの指導を受けながら両手、両足を動かして織り進め、ピンクや青、緑色の幅約20センチ、長さ約30センチのテーブルセンターを作った。できあがった作品を手に、「お母さんへのお土産ができた」と大喜び。同校の倉本一弘校長は「子供たちは授業で日本の伝統工芸の歴史を学んでおり、今日は機織りという有意義な実地体験ができました」。
大槻さんは「見て、着て、織って、と着物が体験できる施設を今後も多くの方に利用してもらい、着物の魅力を国内外に発信し続けたい」と話している。
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