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親子やカップルで… 色や素材の一部そろえる「リンクコーディネート」
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3人のファッションは、母と娘でピンクとグレーの色のトーンを合わせた。夫は女性陣を際立たせるため、落ち着きのある色味を選び、夫婦間では女性のワンピースと男性のパンツに共通の素材であるスエットを使ってまとまり感を醸し出した(兼松康撮影) 親子や友人、カップルで衣服の色や柄、素材などの一部をそろえる「リンクコーディネート」が注目されている。ファッションの中に、雰囲気の共通項を見いだし、ちょっとしたつながりを感じられるところが、人気を呼んでいるようだ。(兼松康)
「このぐらいさりげないおそろいのファッションはすてきですね」
今月3日にオープンした東京・吉祥寺のユニクロ吉祥寺店。前日の2日に、地元住民がモデルとなったファッションショーが開かれ、夫、娘の3人で登場した女性は、リンクコーディネートのファッションに身を包んだ感想をこう表現した。
この日の3人のファッションは、母と娘でピンクとグレーの色のトーンを合わせた。夫は女性陣を際立たせるため、落ち着きのある色味を選び、夫婦間では女性のワンピースと男性のパンツに共通の素材であるスエットを使ってまとまり感を醸し出した。
このほか、チェック柄やフードを使ったファッションでリンクさせた若い女性のモデルや、カシミヤのニットをそろえたカップルのモデルも登場した。
柄やデザイン、素材で部分的にリンクさせるファッションは、ペアルックに比べさりげなく、洗練されたイメージで誰にでもトライしやすい。親子や友達同士、カップルでのリンクコーディネートは街中でもよく見られるようになった。
チャンネルアッシュ(金沢市)が展開する人気Tシャツブランド「OJICO」(オジコ)は、Tシャツに描かれたデザインでリンクできる。大人用や子供用のTシャツを並べると電車など一つのデザインが完成するというものだ。
同社の固本美樹さんは、「Tシャツをメーンとして打ち出すため、デザインにストーリー性や仕掛けを付与している。そのうちの一つであるつながるデザインが人気を博している」と説明する。
祖父母から孫へのプレゼント需要も多いが、各種のサイズを取りそろえているため、友達やカップルなどでも着こなせるという。
先端ファッションを扱う伊勢丹新宿店でも9月に開催した母子を対象とした催事「リンクファッション」が好評を博した。
スタイリストの大草直子さんは、「東日本大震災などもあって、つながりを大切にする“家族回帰”のような傾向がもともとあり、それがファッションにも反映されてきたのではないか」と人気の理由を分析する。リンクコーディネートをする際には「全く同じ色ではなくても同じ色みで濃淡をつけるやり方もある。初心者なら同じブランドでいくつかのアイテムを選んでみるのもいい」とアドバイス。また、「柄と色のリンクは分かりやすいが、素材をリンクさせるのも調和が生まれやすい」と話している。