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【早坂礼子の経済ウォッチング】いまどき女子の就活事情 書類と身だしなみ

ニュースカテゴリ:暮らしの仕事・キャリア

【早坂礼子の経済ウォッチング】いまどき女子の就活事情 書類と身だしなみ

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就活メイク、これはNG 《第2回》女子学生の就活実践編その1

 女子学生が就活戦線を勝ち抜くには何に気をつければ良いのか。女性経営者の視点で就活ノウハウ本をまとめたジャパンライフの山口ひろみさんと、企業に向けた採用・面接の代行業務を行っているリーガルブライトの山田秀二社長に聞いた。

 履歴書の写真だけで落ちる

 就活の第一歩はエントリーシートや履歴書の作成だ。字が下手でも丁寧に記入するのが基本だが、文字のバランスや量に注意する。エントリーシートのスペース一杯にびっしりとは埋めず、両脇に余裕を残して4分の3くらいに留める。小さい字でびっしり埋まったエントリーシートは面接官をうんざりさせるだけだ。書き損じを消せるボールペンや修正液で消すのも論外。間違ったら最初から書き直す。

 履歴書の写真は最も重要だ。応募者が多数だと面接官は写真の服装や髪型だけを見て判断することもある。「落とすべき人は写真を見れば分かります」と山田さん。紺のスーツで皺のない白い開衿シャツにナチュラルメーク。髪色は黒で、まとめて顔にかからないようにする。スピード写真ではなくカメラマンが撮影したものが望ましい。

 資格の記載順序は取得年月日の古い順に時系列で書く。学歴と照らし合わせ易いし、ほかの応募者も古い順が一般的なので悪目立ちしない。仕事と関係のない資格を書きすぎるのも資格マニアと思われて不利だ。

 通勤時間が長すぎるのも嫌がられる。会社は交通費の会社負担分が増えるのを嫌がるし、長時間通勤で疲れて仕事に影響が出るのではないかと懸念する。本人希望欄には「貴社の規定に従います」のひと言で十分だ。

 装飾品より清潔感

 女子学生は説明会や面接など就職活動の身だしなみでも注意が必要だ。スーツは1着しかないと、汗をかいたり汚れたりした場合の手入れが大変なので、紺色のものが2着いる。同じ生地のものを準備すれば着回せるので便利だ。企業から指定がない限り、膝丈のスカートスーツが望ましい。「就活は公式の場で、女性の正装はスカート」(山口さん)、「パンツスーツは面接官に生意気、我が強い人と思われる」(山田さん)という。

 ストッキングは肌色で、靴はシンプルな中ヒール。メガネはかけるなら縁の色が薄くて表情が分かるもの。時計や鞄も機能的なデザインを選びたい。ネックレスやピアス、指輪などのアクセサリーはしない。ノーメイクは手抜きに見られるので薄化粧をするが、不自然に受け取られがちなアイラインやつけまつげ、マニキュアは不要。装飾品より清潔感が大切だ。

 見落としがちなのが文房具で、キャラクターものやカラフルな文具でなく、就活スーツに合った飾りのない大学ノートや落ち着いたペンケースが好感をもたれる。

 入り口で損をしないために

 望ましい就活書類の書き方や身だしなみなどを取材していくと、街中や電車内で見かける女子学生の実態と企業が求めるニーズとの乖離に改めて驚かされる。男性と同じ仕事をするのが当然という教育を受けてきた女子学生が、パンツスーツを身につけるだけで不快感を抱かれてしまうのは酷ではないかとも感じるが、残念ながらこれが現実だ。

 政府は成長戦略の柱として企業における女性の登用を標榜し、女性管理職比率の数値目標導入などを打ち出している。しかし、企業で仕事を続けるにはまず希望の会社に入らなくてはならない。新卒女子の採用現場で求められているのは真摯な姿勢と清潔感だけだ。入り口で損をしないために蓄積されたノウハウを活用するのは賢い選択だろう。次回は面接のキーポイントを紹介する。

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