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Google眼鏡は交通違反?大論争 全米初の反則切符

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Google眼鏡は交通違反?大論争 全米初の反則切符

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 米グーグルが開発した眼鏡型端末「グーグルグラス」を装着してカリフォルニア州で車を運転していた女性が、警官から交通条例違反の反則切符を切られたことが判明し、大論争が巻き起こっている。視界が遮られるというのが理由だが、明確な法的根拠はなく、弁護士らは「条例の拡大解釈だ」と指摘し徹底抗戦を勧めている。

 眼鏡型や時計型の身に着けることができるウエアラブル端末は“夢のIT機器”として開発が活発化しているが、交通事故やプライバシー侵害への懸念から装着を規制する動きも出ている。全米初という今回の交通違反は、法律の整備が普及の課題であることを改めて浮き彫りにした。

 「視界遮り障害に」

 「たった今、警官が私の車を止めて、運転中にグーグルグラスを着けていたのを理由に反則切符を切った。運転中の着用は違法なのか、それとも警官が間違っているのか」

 交流サイト「グーグル+(プラス)」に10月30日、こんな一文が書き込まれ、全米が騒然となった。米メディアの報道によると、書き込んだのは、カリフォルニア州に住むセシリア・アバディーさん(44)。ゴルフ用品販売店で働いているが、IT系企業の創業者で、グーグルグラスの開発メンバーの一人でもあるという。

 彼女は10月29日、州内の高速15号線を運転中、スピード違反でハイウエーパトロールに車を止められた。警官は「なぜグーグルグラスをかけているのか」と尋ね、彼女が「一日中かけている」と答えると、視界を遮り、運転の障害になるという理由で、スピード違反と併せて反則切符を切った。

 カリフォルニア州では、運転手の前にあるテレビやビデオを作動させて運転することを禁止している。カーナビゲーションシステムは対象外だが、運転中は画面にテレビ番組が流れないようにする安全機能を備える必要がある。罰金は最低162ドル(約1万6000円)という。

 ちなみにアバディーさんは、「グーグルグラスの電源はオフにしていた」としている。果たして彼女は罰金を払わなくてはならないのだろうか。

 弁護士は無罪主張

 交通法弁護士のマイケル・レーム氏は米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、「運転中に映像を視聴していなかったのなら、条例の適用は拡大解釈になる」と語り、法的に争うことは可能だとの見解を示した。“ミスター反則切符”との異名を持つ弁護士のミッチェル・メフディ氏も米CNNなどで「違反ではない。この警官は彼女の視界に何が写っていたか物理的に把握することはできなかったはずだ」と、無罪を主張している。

 一方、グーグルは利用者に対して、「多くの州で運転中に(スマートフォンなどの)モバイル機器を使用することを制限する法律が成立している。ネット上に掲載されている各州の法律を熟読し、それに従おう!」と警告している。ただ、車でもバイクでも徒歩でもグーグルグラスのナビ機能が道案内をしてくれるという、うたい文句はそのままだ。

 カーナビとグーグルグラスはどう違うのかなど法的にあいまいな点が多く、IT機器の進化に法整備が追い付いていないのが現状だ。弁護士のメフディ氏はこう警告する。「これからもグーグルグラスで反則切符を切られる人は続出するだろう」(SANKEI EXPRESS

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