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社会
【食品偽装表示】老舗「のれん」に傷 年末商戦に影
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≪高島屋、大丸松坂屋でも食材不適切表示≫
高島屋は11月5日、百貨店5店と商業施設1店でメニュー表示と異なった食材を使用していたと発表。合計62品目で、2004年4月以降、販売・提供数は約18万2000点に上るという。
全国の店舗で10~12年に578点販売した「フォションおせち」でもブラックタイガーエビを車エビと表示。同様のフォションのおせちは、大丸松坂屋百貨店も12年に19点を販売していた。
不適切表示が全国で問題となる中、高島屋はテナント入りするレストランを含めて実態を調査。日本橋店(東京)や横浜店(横浜市)など6店内のレストランや総菜売り場など10カ所で不適切な表示が確認された。
高島屋によると、「車海老」「芝海老」と表示する商品のエビに「ホワイトエビ」「バナメイエビ」を使用していたり、「牛ステーキ」表示の肉に「加工肉」を使っていた。
また、手絞りの「フレッシュオレンジジュース」に紙容器の100%ジュースを使っていたり、「鳥取県産紅ズワイ蟹」と表示した蟹クリームコロッケのカニが「アラスカ産」だった例などもあったという。
高島屋は原因として、(1)中型のエビを「車海老」と称する慣例(2)加工肉と表示する認識が担当者らに欠けていた(3)食材を切り替える過程での担当者間の連絡不足-などを挙げている。
高島屋の増山裕常務は「恣意(しい)的なものはなく、虚偽とは理解していないが、メニューに対する認識の甘さがあった」と謝罪。利用状況を確認した上で返金に応じる。問い合わせは高島屋ご意見・ご相談窓口(0120・366・803)。
一方、東急ホテルズも計20ホテルのレストランや宴会場でエビやステーキにメニューと異なる食材を使ったケースがあったと発表するなど、この日も不適切表示の発覚が相次いだ。
≪老舗「のれん」に傷 年末商戦に影≫
「食材偽装」の連鎖が止まらない。11月5日には、百貨店に飛び火。高島屋、大丸松坂屋百貨店で問題が発覚し、商品の品質の高さで売ってきた老舗への信頼は大きく傷ついた。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」効果でようやく薄日が差した業績に影を落とすだけでなく、消費増税前のかき入れ時と位置づける「年末・年始商戦」への影響を懸念する声も出ている。
「認識が甘かった」-。
高島屋の増山裕常務は5日の記者会見で謝罪を繰り返した。業務委託していたレストランの食材の定期確認を怠り、増山氏も「業者任せのメニューが多かった」と悔やんだが、失ったものはあまりに大きい。
百貨店業界は今年、景況感の改善で高額品を中心に販売が好調で、中間決算も好業績が相次ぐ。好調の背景にあるのは「高い品質の商品を求める動き」。それだけに、今回の不適切表示の発覚が「どこまで影響するか」と不安視する。
年末・年始商戦への影響も深刻だ。特に、各社が商戦の目玉の一つとするおせちで、高島屋が車エビと表示しながらブラックタイガーを使用していたと発表。同じおせちは、複数の百貨店での販売が確認された。
昨年19点を販売した大丸松坂屋百貨店では今年も同種のおせちを販売予定だが「予約分について、取り換えや返金に応じる」(広報)方針。小田急百貨店も5日、このおせちの販売中止を決めた。
一部百貨店では、関西のホテルで食品の不適切表示が発覚して以降、社内調査を実施。レストランの運営会社などに「製法、産地、銘柄に関するトレーサビリティ(履歴管理)資料の提出を求める」(松屋)など体制強化が図られているが、一度失った信頼を回復するのは容易ではない。(松岡朋枝/SANKEI EXPRESS)
<売り場>
日本橋店 フォション
タカシマヤフードメゾン新横浜店 銀泉亭
<レストラン>
日本橋店 麦星byグリル満天星
日本橋店 ル カフェ ドゥ ジョエル・ロブション
岡山店 ファミリーローズ
横浜店 ニホンの食卓つくみ
柏高島屋ステーションモール ニホンの食卓つくみ
柏高島屋ステーションモール 鉄板焼き・お好み焼きnaniwaen
新宿高島屋レストランズパーク 天厨菜館
新宿高島屋レストランズパーク 健美菜館麗花仙