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バレンティン 最下位チームから初のMVP 24勝0敗1S 田中は満票で

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バレンティン 最下位チームから初のMVP 24勝0敗1S 田中は満票で

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 プロ野球コンベンションが11月26日、東京都内のホテルで開かれ、今季の最優秀選手(MVP)にパ・リーグは楽天の田中将大(まさひろ)投手(25)、セ・リーグはヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)がともに初めて選ばれた。田中は1位票を独占し、満票での選出となり、バレンティンは最下位チームから初のMVPとなった。

 田中は開幕から24連勝して稲尾(西鉄=現西武)の20連勝を大きく更新した。今季は28試合に登板して24勝0敗1セーブ、防御率1.27の驚異的な成績で、プロ野球史上初めて無敗で最多勝を獲得。チームを創設9年目で初のパ・リーグ優勝と日本一に導いた。バレンティンは今季60本塁打を放ち、1964年の王(巨人)、2001年のローズ(近鉄)、02年のカブレラ(西武)が持っていたシーズン55本塁打のプロ野球記録を49年ぶりに塗り替えた。

 バレンティンは優勝した巨人勢を寄せ付けず、MVPに輝いた。「最下位でも選ばれたという意味は大きいし、チームのためにベストを尽くした結果」と満面の笑みを浮かべた。

 49年ぶりに更新した60本塁打のシーズン最多記録に続き、最下位球団から初の受賞で再び球史を塗り替えた。

 今季はけがで開幕12試合を欠場した。それでも8月に月間新記録の18本塁打を放つなど、驚異的なペースで量産。「全ての歯車が合った」と振り返った。カリブ海の島、故郷オランダ領キュラソーからも表彰された。

 個人としては文句ない数字を残しながらも、チームは不本意な成績に終わった。来日4年目の来季へ「チームとして優勝するためにできることを出し切る」と宣言した。(SANKEI EXPRESS

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