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マー君 メジャーGM絶賛、投げ過ぎ不安も

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マー君 メジャーGM絶賛、投げ過ぎ不安も

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プロ野球のアジアシリーズのため台湾に到着し、報道陣らの出迎えを受けもみくちゃになる楽天の田中将大(まさひろ)投手=11月13日、台湾・台北市松山区の松山空港(今野顕撮影)  「争奪戦になる」「登板過多が心配だ」-。ポスティングシステム(入札制度)を利用し大リーグへの挑戦が有力視されている楽天の田中将大(まさひろ)投手(25)への注目度が米国内でも高まっている。11月12日にフロリダ州オーランドで行われた各球団のチーム編成責任者が集まるゼネラルマネジャー(GM)会議では、ラブコールが相次いだ。一方で、11月12日付のニューヨーク・ポスト紙(電子版)は、「ポストシーズンでの田中の起用を見て、獲得に不安を示す声がある」などと伝えており、期待と不安が交錯している。

 ドジャースなどが関心

 「若くて才能にあふれている。高額な入札による争奪戦になるだろう」

 田中落札のため、1億ドル(約99億円)を準備したといわれるドジャースのコレッティGMは、獲得意欲をあらわにした。

 米メディアによると、田中には10チーム近くが強い関心を示しており、ドジャースとヤンキースが特に熱心だという。

 ヤンキースの共同オーナーのスタインブレナー氏も「とても気に入っている。疑いようのない、良い選手だ」と、高く評価。2008年から田中を調査しているというエンゼルスのディポトGMは「全球団が欲しいと思う投手だ」と絶賛した。

 獲得の“最有力候補”とみられるドジャースには、過去に野茂英雄氏ら日本人選手が数多く在籍。昨春にプロバスケットボールNBAのスーパースターだったマジック・ジョンソン氏らの投資グループが新オーナーとなり、資金も潤沢になった。

 一方、ヤンキースは06年に入札で約2600万ドルを投じ年俸総額2000万ドルで獲得した井川投手が活躍しなかったという苦い経験があり、2年前のダルビッシュ投手の獲得にも積極的ではなかった。ただ、今季は高齢化で先発投手が手薄となるなどで5年ぶりにプレーオフ進出を逃しており、オフの補強について、キャッシュマンGMは「積極的に動く」と、意気込んでいる。

 「普通の使い方ではない」

 うなぎ上りの評価の一方で、田中の登板過多を不安視する声も出ている。ニューヨーク・ポスト紙の記事は、日本シリーズ第6戦で160球を投げて完投した翌日に第7戦で救援登板したことなどを挙げ、「投資する側から見れば、あれは普通の使い方ではない」という球団関係者の話を紹介した。

 さらに田中に興味を持つ別の球団関係者は「契約前に詳細な身体検査が必要だ」とした上で、「交渉権を得たチームが検査の結果を気に入らず、契約しないこともあり得るだろう」と語っている。入札制度では、最高額で落札した1球団としか交渉できないため、破談になれば来季からのメジャー挑戦の道は閉ざされる。

 日米間の入札制度は昨年失効し、日本野球機構(NPB)と大リーグ側は、破談の場合、落札球団に罰金を科すなどの新制度で合意した。これに対し日本プロ野球選手会が複数球団との交渉を要求しNPBと協議している。選手会は14日に対応を発表する予定だが、新制度が発効しなければ田中の移籍も不可能となるため、1球団限定の交渉を受け入れる方向だ。アジアシリーズのため13日に台湾入りした田中も近く態度を表明するとみられる。(SANKEI EXPRESS

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