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座禅でリフレッシュ いったん立ち止まり心をリセット 自宅でもできる基本動作
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「夜座禅」には会社帰りの人たちが参加する。初めての人も多い=2013年12月4日、世田谷区の東京禅センター(大山実撮影) 仕事にプライベートとストレスの多い現代社会。自らの心と体を整える手段として、「坐禅」が静かな注目を集めつつある。「坐禅」というと厳しくつらいイメージがあるかもしれないが、本来は心の安定を得るためのもの。初心者向けの坐禅体験講座を開催している「東京禅センター」(東京都世田谷区)で、その魅力とやり方を教えてもらった。いつでもどこでも取り入れられる「坐禅」で、今年一年をスッキリと乗り越えよう。
東京禅センターは、臨済宗妙心寺派が首都圏に禅を紹介するための拠点として2005年に設立された。現在は昼間に行われる坐禅体験のほか、社会人でも通いやすい「夜の坐禅体験」や、カフェダイニングを貸し切っておしゃれな雰囲気で坐禅を楽しむ「ZEN Cafe」など、さまざまな体験会を開催している。
「お寺ではちょっと敷居が高い…という人に、気軽に坐禅を体験してほしい。禅宗ではあまり坐禅の方法を口で説明しないのですが、ここでは丁寧すぎるほど丁寧に説明しますので、坐禅の基本的な動作を覚えるにはもってこいの場所だと思います」と話すのは、禅センター部員の澤秀道さん(35)。ここ1年ほどで20~30代の若年層を中心に、関心が高まっているのを実感しているという。
禅の魅力はどこにあるのか。同じく禅センター補佐員の稲田健昌さん(46)は、「私自身は坐禅を『生活の句読点』と呼んでいます。なんかもやもやしてるな、というときに坐禅をすることでいったん立ち止まり、今の自分の立ち位置を確認する。そして、心をリセットして再出発するのです」と話す。
稲田さんおすすめの坐禅の取り入れ方は、「1日に1回、同じ時間に坐禅をすること」。「朝起きたときや夜寝る前など、5分ぐらいでもいいので、坐禅をしてみる。『昨日と何か違うな』など、自分の身体と心の状態を定点観測することができます」
自宅でもできる坐禅のやり方を教えてもらった。部屋は「私物があると雑念が生じるので」きちんと片付け、なるべく静かな環境で行うこと。服装は体を締め付けないものを。
足と手を組んで姿勢を整えたら、呼吸に意識を集中させる。「深呼吸だと、息を吸いすぎてしまって吐くときが安定しません。ですので、いつもより少し深めの呼吸を心がけましょう。苦しくなく、落ち着いてできる自分なりの呼吸の仕方を見つけます。これができるようになると、日常生活でドキッとすることがあっても、2、3回の呼吸で気持ちを落ち着けることができます」
ポイントは、「吸う」より「吐く」を意識すること。「吐くときに、心の中でゆっくりと『ひとーつ』と数えてください。これを繰り返すことで、呼吸に意識を集中させます」
坐禅の最中に雑念が湧いてきても、それを一度肯定してあげることが大事だという。「坐禅をしていても、気になることは消えません。例えば『おなかがすいたな』など、いろいろな考えが出てきてしまうと思いますが、それを無理に絶つのではなく、『ああ、そうだね。おなかすいたね』と自分を認めてあげる。その上で、『ま、それは置いといて』と、また呼吸に意識を戻す。そうすれば、坐禅を自然に続けられると思います」
実際に坐禅を体験してみると、まるで熟睡したあとのように頭の中がすっきりする。
「坐禅は特別なものではありません。やろうと思えば、駅のベンチでだってできる。効果的に日常生活に取り入れてもらえればうれしいですね」(文:塩塚夢/撮影:大山実/SANKEI EXPRESS)