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【勿忘草】馬のぬくもり

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【勿忘草】馬のぬくもり

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 今年は午(うま)年。3回目の年女である。自分のえとだからか、一番好きな動物は子供のころから馬。そんな私に、以前から取材してみたかった乗馬の世界をのぞくチャンスが巡ってきた。

 森の中で馬に乗ることができるホーストレッキングを取材するため、全国有数の乗馬施設をもつ「三木ホースランドパーク」(兵庫県三木市)を訪れたのは昨年末。山間部の三木市はこの日、かなり冷え込み、晴れ間が広がったかと思うと、視界不良になるほど雪が降る、といった天候だった。吐く息を白くしながら、トレッキングの一行を待つ。木立の間を縫って、遠くから馬のひづめの音が聞こえてきたときは、日常では感じたことのない幻想的な気分になった。

 写真を撮らなければならなかったので、乗馬はできなかったが、トレッキングが終わった馬を触らせてもらった。じっと動かず鼻面をなでさせてくれる馬の目は優しい。そして、ふかふかで温かい。なんとも心が和んだ。

 乗馬は、気分転換になるだけではなく、有酸素運動であり、馬に乗ってバランスを取ることで体幹が鍛えられ、健康づくりに一役買うという。それだけではなく馬は、触れ合うことで人の心を癒やす、アニマルセラピーにも使われる動物なのだ。

 インストラクターの仁井本(にいもと)和也さんは「最近は初めて馬に乗るという方からの予約が多い。乗馬に興味を持つ人が増えてくれてうれしいですね」と話す。乗馬そのものよりも、その後に馬の体を拭いてやるのが楽しいという人が多いというから、健康増進よりも、癒やしを求めに来る人が増えているのかもしれない。

 ホースセラピーを行っている、NPO法人「ホース・フレンズ事務局」(大阪府枚方市)の芦内裕実理事長は「馬に乗ると、視野の高さに感動します。馬の温かさからは心のやすらぎが生まれ、大きな馬と意思を通じ合わせることにより、自信が回復し、日常のストレスなどを癒やしてくれます」と説明する。そして「馬は人間の気持ちを察する。人間のために役に立ちたいと思う優しい動物です」と教えてくれた。

 馬のようなフットワークと優しさを持つ。これを2014年の抱負にしようと思った。(佐々木詩/SANKEI EXPRESS

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