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ハンガリーのトカイ・アス-6プットニョシュに癒やされて 青木冨美子
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ラベルにある6プットニョシュ! トカイ・アスーには、伝統的な桶を使った独自の糖度表示があり、3~6までに区分されています。6プットニョシュは残糖分が1リットル中150グラム以上と決められています。
輸入元アルカンの招聘でドメーヌ・ディズノクのディレクター、ラースロー・メーサーロシュ氏が来日、トカイ・ワインの魅力について語りました。国営だったワイナリーも第二次世界大戦後に民営化され、1992年には保険会社アクサ・ミレジムの大規模投資で、品質は向上しました。当日は6種のワインを試飲しましたが、1999年ビンテージのトカイ・アス-6プットニョシュとトカイ・アスー・エッセンシア(残糖180グラム/リットル以上)は貴腐ぶどうならではの蜜のような甘露さと繊細な酸が絡み合った極上品でした。メーサーロシュ氏から、「2013年ビンテージからは、トカイ・アスー・エッセンシアのカテゴリーは廃止され、6プットニョシュに併合されます」との報告も!
すべてのトカイ・ワインのなかで最も高貴で高価な“トカイ・エッセンシア(残糖250グラム/リットル以上)”と、前述のアスー・エッセンシアとの混同を避けるための措置ですが、トカイ・エッセンシアというのは樽に入れたぶどうの自重で抽出された一番搾り果汁のみで造られる高根の花の希少ワインです。
暮れになるといつも甘口ワインにひかれています。甘味=元気の源。これは一年頑張ってきた自分への癒やしです。(ワインジャーナリスト 青木冨美子/SANKEI EXPRESS)