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香港國際美酒展で南アフリカのスパークリングに注目! 青木冨美子

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香港國際美酒展で南アフリカのスパークリングに注目! 青木冨美子

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 【ワインのこころ】

 今年も『香港インターナショナル・ワイン&スピリッツ・フェア(香港國際美酒展)』の取材に出かけましたが、ブースを回っていて、やはり、気になったのは、泡物! 南アフリカ(以後南ア)のスパークリングワインに注目してみました。

 折しも、今月(12月)5日に、南アのネルソン・マンデラ元大統領死去のニュースが流れ、氏の不屈の精神力やその影響の大きさを改めて実感したところですが、南アのワインの変化もアパルトヘイト(人種隔離政策)撤廃にかけたマンデラ氏の存在あってのことです。1994年にマンデラ政権が発足し、ワイン業界も輸出拡大に向けて大きく変化していきます。現在、南アはワイン生産量でも世界のトップ10にランクインしています。

 エイボンデール・アルミラ・ブリュット(日本未輸入)はシャンパン製法ですが、南アではキャプ・クラッシックと呼ばれています。シャルドネ100%で、切れがあり、蜂蜜やビスケットの要素を感じる味わいでした。

 財務省関税局の2012年度国別輸入数量によると、南アのスパークリングワインの前年比は131.9%で、仏・伊をしのぐ勢いを示しています。非発泡性のスティルワインも快調で、前年比149.6%と、比率ではスペインに追従しています。

 来年3月から南アフリカ共和国大使館認定の南アフリカワイン検定が始まります。業界関係者以外、南アの自然や文化好きの方まで、幅広い層を対象にしていますので、マンデラ氏の“虹の国”の精神で挑戦してみてはいかがですか。(ワインジャーナリスト 青木冨美子/SANKEI EXPRESS

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