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【ソチ五輪】15歳リプニツカヤ 魅惑の「キャンドル」点火
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2014年ソチ冬季五輪会場。競技は、ロシア・ソチの市街地から約40キロ南東にある黒海沿岸の「アドレル」と、アドレルから約45キロ離れた山岳地域の会場「クラースナヤ・パリャーナ」の2カ所で実施。(C)Google □SOCHI OLYMPICS
≪妹と姉 ワンツーフィニッシュ≫
ソチ冬季五輪第2日(2月8日)は、フリースタイルスキー女子モーグルが行われ、上位6人による決勝3回目で上村(うえむら)愛子(北野建設)は20.66点で4位だった。5大会連続の入賞は果たしたが、悲願のメダル獲得はならなかった。村田愛里咲(ありさ、行学(ぎょうがく)学園教)は決勝1回目直前の練習で負傷して棄権し、20位。優勝はジュスティーヌ・デュフールラポワント(カナダ)。姉のクロエが2位となった。
新種目のフィギュアスケート団体は、日本は4種目の順位点合計の上位5チームによるフリーへ進み、5種目を終えて30点の5位につけた。首位は47点のロシアで、2位に41点のカナダ、3位で34点の米国が続き、4位が31点のイタリア。
日本は女子ショートプログラム(SP)で浅田真央(中京大)がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒し、64.07点の3位となった。女子SP首位は、ロシアのユリア・リプニツカヤだった。9日の男女とアイスダンスのフリー3種目との合計で最終順位が決まる。
男子ノーマルヒル(HS106メートル、K点95メートル)予選で、日本勢は3人が40位以内を確保し、ワールドカップ(W杯)個人総合3位で予選免除となる41歳の葛西紀明(土屋ホーム)とともに4人全員が9日の本戦に進んだ。
あどけなさの残る15歳の少女が、初挑戦の五輪で圧倒的な存在感を放った。演技前から地鳴りのような「ロシア!」の声援がこだま。開催国の重圧を受けながら氷上に立ったリプニツカヤは、「普段の試合より冷静だった。応援が力になった」。強靱(きょうじん)な精神力としなやかな動きでトップの点をたたき出した。
冒頭で高難度の2連続3回転ジャンプを成功させ、残る2つも難なく決めた。世界屈指の柔軟性を生かし、3つのスピン全てで最高難度のレベル4を獲得。72.90点の高得点で自己ベストを0.66点更新し「全てできて満足している」とほほ笑んだ。
シニアでは2シーズン目ながら、1月の欧州選手権を制した。団体戦とはいえ、浅田を上回り「考えてもいなかった。どうやってできたか(自分でも)知りたいくらい」と喜んだ。(共同/SANKEI EXPRESS (動画))