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【スノーボード】10代躍動 自然体で快挙 ハーフパイプ 平野「銀」、平岡「銅」

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【スノーボード】10代躍動 自然体で快挙 ハーフパイプ 平野「銀」、平岡「銅」

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2014年ソチ冬季五輪会場。競技は、ロシア・ソチの市街地から約40キロ南東にある黒海沿岸の「アドレル」と、アドレルから約45キロ離れた山岳地域の会場「クラースナヤ・パリャーナ」の2カ所で実施。(C)Google  ソチ冬季五輪第5日の2月11日、スノーボードの男子ハーフパイプ(HP)で15歳の平野歩夢(あゆむ、バートン)が2位、18歳の平岡卓(フッド)は3位となり、日本に待望の今大会初メダルをもたらした。平野は、1998年長野五輪スピードスケート・ショートトラック男子500メートルを19歳で制した西谷岳文を抜き、冬季五輪の日本勢で最年少のメダリストとなった。

 15歳最年少メダリスト

 「きれいにびたびた決められた。結果もついてきたし、よかった」。伸び伸びとした演技で目の肥えた欧米のファンをもうならせた中学3年生の平野は、試合後も重圧を感じさせない様子だった。

 高いエアを誇りながら着地の安定感も抜群。沸き上がる歓声の中、高難度の大技を平然とした顔で次々と決めた。

 軸をずらしながら腰を3回転する「ダブルコーク」。五輪2連覇を誇った絶対王者、ショーン・ホワイトが2009年に編み出したこの大技を、2年後の中学1年生の時に習得した規格外。米大手スノーボード用品メーカーから支援を受けるようになったのは小学4年生だった。

 ただ、天才肌ではなく練習の虫でもある。ダブルコークを「回る感覚を覚えてやったらそんなにかからずにできた」と言ってのけるが、練習用のジャンプマットでひたすらに体にたたき込んできた。

 ホワイトがあこがれの存在なら、師匠といえるのはバンクーバー五輪で代表だった国母(こくぼ)和宏(25)だ。海外デビューを飾ったころに知り合い、「カズ君(国母)は滑りがかっこよかったし、すごいと思った」。食生活や体の管理など競技者として必要なことを吸収していった。

 「これまでの人の分まで頑張れたかな」。感謝の気持ちも忘れない言葉もまた、中学生離れしていた。

 18歳「恩返しに」

 「スノーボードでオリンピックに出る」。小学校の卒業文集にこう記した平岡は、6年後、夢をかなえた。

 決勝2回目の演技を終えると「どうだ」といわんばかりに両腕を左右に開いた。会心の演技に「最高です。めちゃうれしい」。普段はあまり笑わない18歳が満面の笑みを浮かべた。

 ソチは昨年(2013年)2月のW杯で初優勝した相性のいい会場だった。それでも1回目はミスが出た。連続のダブルコークの2つ目で尻もちをつき、9位。しかし、焦りはなかった。「みんなの滑りを見て自分も頑張ろうと思った」。2回目にはダブルコークを完璧に決めて一時は2位に。直後に滑った平野に抜き返されたが、「歩夢はうまいな」と納得できた。

 3歳でスキーを始め、小学1年でスノーボードと出合った。父の賢治さん(55)に連れて行ってもらった岐阜県のゲレンデにハーフパイプがあったからだ。上達するのがうれしくて、すぐのめり込んだ。そして中学3年の夏から活躍の場は海外へ。自身の長所を「本番に強いこと」と話してきた平岡はメダル獲得後、「自分の滑りを見てくれて、(家族への)恩返しになったかなと思う」と喜びを表現した。

 ライバル同士の驚くべき10代は、世界の強豪と堂々と渡り合い、スノーボード初の五輪メダルを2個同時に届けた。(SANKEI EXPRESS (動画))

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