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【スキー複合】日本5位 渡部、兄弟で初出場

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【スキー複合】日本5位 渡部、兄弟で初出場

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2014年ソチ冬季五輪会場。競技は、ロシア・ソチの市街地から約40キロ南東にある黒海沿岸の「アドレル」と、アドレルから約45キロ離れた山岳地域の会場「クラースナヤ・パリャーナ」の2カ所で実施。(C)Google  ノルディックスキー複合団体は2月20日行われ、渡部暁斗(わたべ・あきと、北野建設)湊(みなと)祐介(東京美装)永井秀昭(岐阜日野自動車)渡部善斗(わたべ・よしと、早大)の日本は5位だった。

 日本は前半飛躍(HS140メートル、K点125メートル)で6位と出遅れた。トップのドイツと1分5秒差でスタートした後半距離(20キロ)は第1走者の永井がチェコを抜いて5位に上がった。湊、渡部善、アンカーの渡部暁も追い上げたが、5位のままゴールした。

 飛躍3位のノルウェーが距離で25秒差を逆転し、長野五輪以来4大会ぶりに金メダルを獲得。ドイツが2位で、3連覇を狙ったオーストリアは3位だった。(共同/SANKEI EXPRESS (動画))

 ≪渡部、兄弟で初出場≫

 渡部暁斗(わたべ・あきと、25)と善斗(よしと、22)は兄弟。団体での兄弟出場は1998年の長野五輪の荻原健司、次晴(つぎはる、ともに44)の双子以来。渡部の父、修さん(58)は「良い成績を目指してほしいが、けがなく務めてもらえればいい」とエールを送る。

 渡部兄弟は長野県白馬村出身。修さんがゲレンデに連れて行き、ともに3歳の頃からスキーを始めた。暁斗は長野五輪を見て小学4年から地元のスキークラブに入部。善斗は兄の影響を受けて小学3年で入部した。

 暁斗は白馬高校2年でトリノ五輪に初出場。善斗も白馬中学で全国大会を2連覇するなど早くから頭角を現した。

 修さんによると、性格は正反対だ。「遠征の荷造りで暁斗は衣類をしっかり畳んでバッグに入れる。善斗は詰めるだけ。同じ量なのに入らない」。スポーツでも暁斗はジャンプと複合にしか関心を示さなかった。対して善斗は空手やバスケットボールなどのクラブにも入った。

 善斗は兄について「暁斗だけでなく誰にも負けたくない」。一方、暁斗はジャンプに苦戦中の弟について「考え過ぎ。僕もそういうシーズンを経てきた」と先輩競技者の視点で語る。兄弟の世界での戦いは始まったばかりだ。(宝田将志/SANKEI EXPRESS (動画))

 

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