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【典子女王殿下ご婚約へ】「女性宮家」めぐり くすぶる議論 皇族方の減少 現実味
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島根県出雲市の市街地と出雲大社をつなぐローカル線「一畑(いちばた)電車」で移動される典子女王殿下(中)と千家国麿(せんげ・くにまろ)さん(左)。右は千家さんの母、礼子さん=2012年12月13日(出雲大社提供) 典子女王殿下(25)のご婚約が5月27日、内定した。女性皇族が結婚で皇籍を離れられるのは天皇、皇后両陛下の長女、黒田清子(さやこ)さん(2005年11月)以来。典子さまは27日の記者会見で、「幼い頃から結婚するという場合には皇籍を離れると教わってまいりました」と述べられた。近い将来、ご結婚による皇籍離脱が相次げば、皇族方の減少も現実味を帯びてくる。
典子さまが結婚により皇籍離脱されれば、天皇陛下と皇族方の数は21方となられる。また、結婚前の女性皇族は7方となられる。
学業、公務と若い女性皇族方のご活動が増える中、宮内庁は、女性皇族が将来、結婚で皇籍を離れられることで、秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁(ひさひと)さま(7)が即位される時代にご活動を支える皇族方がおられなくなることを危惧してきた。
それを受け民主党の野田佳彦前首相(57)は、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」の創設を検討した。しかし、自民党が政権に返り咲くと、安倍晋三首相(59)は、女性宮家は「女系天皇」につながる恐れがあるとして、政府の検討を白紙に戻した。
若い男性皇族が悠仁さま以外におられないという現状は変わらず、女性宮家をめぐる議論は今もくすぶっている。ただ、女性宮家の創設は、「男系男子」という皇統の本質を崩すことにもつながりかねない。また、仮に女性宮家が創設されれば、創設を境に、結婚で民間人になられた方と皇室にとどまられる方とが明確に分かれてしまい、女性皇族の人生を決定的に左右する問題でもある。
男系男子の伝統を維持しながら皇族減少の問題を解決するためには、どうすべきか。麗澤大の八木秀次教授(52)は「昭和22(1947)年に皇籍離脱した旧皇族の男性による宮家の創設が、男系による皇位継承の原理にかなう」と解説する。旧皇族は享和2(1802)年に生まれた邦家(くにいえ)親王(伏見宮)の子孫にあたり、明治天皇や昭和天皇の内親王も嫁いでいる。「旧皇族はもう一つの皇統。そのことへの国民の理解も進んできたのでは」と話している。
≪「家族同士のお付き合い」≫
典子さまと千家国麿(せんげ・くにまろ)さんの記者会見の一問一答は、以下の通り。
――ご婚約が内定した現在の率直なお気持ちは。天皇、皇后両陛下からはどのようなお言葉が
――お知り合いになってから婚約されるまでの経緯、プロポーズの言葉は
――プロポーズのような言葉は