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本当につらく、胸がしめつけられるばかり 安田美沙子さんインタビュー

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本当につらく、胸がしめつけられるばかり 安田美沙子さんインタビュー

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「特に男性にみてもらいたい映画です」と語る、女優の安田美沙子さん=2014年6月3日、東京都港区(寺河内美奈撮影)  □映画「いのちのコール ミセスインガを知っていますか」

 女優として着実に力をつけてきた安田美沙子(32)が子宮頸がんに侵された女性の葛藤を描いた「いのちのコール ミセスインガを知っていますか」(蛯原やすゆき監督)で主演した。初めて脚本を手にした安田は「私も女性なので子宮頸がんにかかるかもしれません。私はもともと子宮内膜症で婦人科に通っていました。医者からは子宮頸がんの怖さを聞いたり、検診も受けたりしていて、私にとっても映画の物語は身近な話だったのです」と明かし、「ぜひ私が演じてみたい」との思いを強くしたそうだ。

 広告代理店のコピーライターなどとして活躍した渡邉眞弓さんの闘病生活をつづった手記が本作のベースとなっている。渡邉さんは映画の完成を待たず、2012年4月に死去した。

 子宮頸がん勉強した

 挙式を間近に控えて、河原たまき(安田)は子宮頸がんを発症し、子宮と卵巣を全摘出する手術を受けた。2年後、夫と別居し、友人、職場の同僚とも疎遠となったたまきは、大好きなラジオ番組の最終回に愛猫の名前「インガ」を名乗り、自殺をほのめかす電話をかける。DJのマユミ(室井滋)は、なんとかしてたまきの自殺を思いとどまらせようとするが…。

 役作りは必死だった。「いきつけの婦人科医を訪ね、子宮頸がんの勉強しました。患者さんが何をもって生きようと頑張れるのかも聞きました。私は子宮頸がんで闘病生活を送っている人と知り合いだったので、その人にお願いして、考えたこと、知っておくべきことなどを聞かせてもらいました。その人は残念ながら亡くなってしまいました。また、闘病を経験した別の方も訪ね、後遺症や副作用に関する知識を得ました」。検査の受診は早ければ早いほどよく、まだ20代だからといって安心できないことは分かった。男性との性交渉を通して得たウイルスが引き金となって子宮頸がんを引き起こすことも知った。

 撮影をしながら、何度も頭をよぎったのは、たまきの台詞にもある「男になってしまうってどんな気持ちなのだろう」という疑問だった。「もし自分が患者となったら…。答えは出ません。主人公は前向きに頑張っていきますが、私は本当につらくて、胸がしめつけられるばかりでした」

 男性も分かってほしい

 少なくとも、パートナーとの情報共有が大事だと強く思った。「病気になった女性側にはパートナーに対し『ごめんなさい』との気持ちがあることや、女性はホルモンバランスや薬の副作用で身も心もつらい状況になることを強いられることを、男性側にも分かってほしい」。最近、結婚した安田だけにより痛切に感じるようだ。

 とはいっても、知識がない男性側にすれば、なかなか受け入れづらい現実だとも思う。「パートナーには同じ目線で闘ってほしいし、逃げないでほしい。それがないと、命がけで闘病している女性たちは頑張れないと思います」。公開中。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:寺河内美奈/SANKEI EXPRESS

 ■やすだ・みさこ 1982年4月21日、京都府生まれ。2002年、ミスマガジン2002で優勝、ミスヤングマガジンに選ばれる。主な映画出演作は、映画デビュー作となった05年「ルナハイツ」、09年「余命1ヶ月の花嫁」など。12年には「クリスマス・キャロル」で舞台初挑戦。近年では、11年のNHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」にも出演。趣味はマラソン。

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