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STAP細胞「現時点で作製できず」 理研中間報告 存否の結論は持ち越し

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STAP細胞「現時点で作製できず」 理研中間報告 存否の結論は持ち越し

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STAP細胞の検証実験について記者会見する、理化学研究所検証チームの丹羽仁史プロジェクトリーダー=2014年8月27日、東京都墨田区(共同)  STAP(スタップ)細胞が存在するかどうかを確かめる検証実験を進めてきた理化学研究所は8月27日、現時点で細胞は作製できていないとする中間報告を発表した。小保方晴子(おぼかた・はるこ)研究ユニットリーダー(30)らの論文に記載された手法では、細胞に万能性の目印となる遺伝子が働いたことを確認できなかった。さらに実験を継続し、来年3月までに存否の結論を出す方針だ。

 緑色に発光せず

 検証実験は小保方氏が所属する発生・再生科学総合研究センター(神戸市)のチームが4月に開始。万能性の指標となる遺伝子が働くと、細胞が緑色に光るように遺伝子操作したマウスを使って、STAP細胞の作製を試みた。

 7月末までの状況をまとめた中間報告によると、検証チームは小保方氏らの論文の手法に従ってマウスの脾臓(ひぞう)からリンパ球を採取。弱酸性の溶液に浸して培養し、万能性遺伝子の働きを調べた。これまで22回実験したが、目印となる緑色の光は確認できなかった。

 細胞の存否について、理研は「現時点では判断できない」としている。今回の手法では細胞を作製できなかったが、他の実験条件でも検証する必要があるとして、今後は細胞の作製方法やマウスの系統などを変えて実験を行う。

 小保方氏は検証チームに実験方法などを助言する一方で、11月末までの予定で自ら実験を独立して行う。現在は準備段階だが、まず今回と同じ手法で細胞を作製することを目指す。

 歯切れ悪い会見

 STAP細胞は新型万能細胞として1月に論文発表されたが、理研の調査委員会は画像の捏造(ねつぞう)や改竄(かいざん)の不正があったと認定。論文は7月に撤回され、細胞が存在する科学的な根拠は既に失われている。

 「あります」と、小保方氏が不正認定に対して会見で反論してから4カ月余りが過ぎたが、この日の理研の会見では、細胞の再現どころか、存在の可能性にも言及できず、幹部らは歯切れの悪いコメントを繰り返した。

 責任者の相沢慎一特別顧問は会見の冒頭から、「検証実験のほとんどは検討途中だ」と弁明した。存在の可能性を問われても、「当たりがある宝くじとは違う」と、困惑したように横に首を振るばかり。

 小保方氏の論文を基に実験に取り組む丹羽仁史プロジェクトリーダーも「結果は出ていないが、まだ他の方法を試す余地はある」と硬い表情で述べた。

 小保方氏の実験が焦点

 理研としては、「他の方法を検証する必要がある」との立場から存否の結論を持ち越したが、論文で提示された主たる方法での再現はできなかった。小保方氏は細胞の作製に「200回成功した」と主張しているが、それほど簡単に作れるものでないことははっきりした。

 「実験のコツ」を知っているという小保方氏が、自ら再現できるかが今後の最大の焦点となる。(SANKEI EXPRESS

 ■STAP細胞問題 理化学研究所の小保方晴子氏らは1月、マウスの体の細胞を弱酸性の溶液で刺激するだけで、さまざまな細胞に分化できる万能性を持つSTAP細胞を作製したとする論文を英科学誌ネイチャーに発表。既存の万能細胞である胚性幹細胞(ES細胞)と違って胎盤を含む全ての細胞に分化でき、より高い万能性を持つとされたが、多くの疑義が浮上し論文は撤回された。

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