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【大相撲】綱の威厳 白鵬、1敗対決の逸ノ城に完勝

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【大相撲】綱の威厳 白鵬、1敗対決の逸ノ城に完勝

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上手出し投げで新入幕逸ノ城(左)を下した横綱白鵬。「怪物」の挑戦を退け1敗を守った=2014年9月27日、東京都墨田区・両国国技館(今野顕撮影)  大相撲秋場所14日目は27日、両国国技館で行われ、横綱白鵬が新入幕逸ノ城との1敗対決を制し、再び単独首位に立った。28日の千秋楽で横綱鶴竜に勝てば、千代の富士に並ぶ史上2位の31度目の優勝が決まる。新入幕力士として初めて2つ目の金星を狙った逸ノ城は、100年ぶりの新入幕優勝から後退した。

 綱の威厳を保った。白鵬は1横綱2大関を倒した新鋭を寄せ付けず。逸ノ城に力の差を見せつけ、「まあ何より良い勝ち方だった」と充実感たっぷりに振り返った。

 ぶつかった直後に右を差し、左上手を引いた。白鵬十分で負けられない“型”。右かいなの返しは強烈で、左上手を与えない。さらに右下手を引いて攻め、40キロ重い巨漢を上手出し投げで転がした。

 横綱は、逸ノ城が鳥取城北高へ相撲留学していた頃からその存在を知り、潜在能力の高さを認めていた。師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)によると、入門前から白鵬は「自分の(優勝)記録を抜くとしたらこの子だろうな」と話していたという。

 前日に自身が敗れ、逸ノ城が鶴竜を倒し1敗で並ぶと緊張感を高めた。満を持して臨んだ結果は完勝。「終わってみればいい緊張感だった。意地というか(逸ノ城に対して)良い壁になるというね」。勝てば賜杯を抱ける千秋楽の鶴竜戦について「一生懸命やる」と短い言葉に力を込めた。(藤原翔/SANKEI EXPRESS

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