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主役は自動運転車 開発競争加速 「シーテック」きょう開幕

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主役は自動運転車 開発競争加速 「シーテック」きょう開幕

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マツダが初公開した自動運転車の試作車。自動運転ながら「走る喜び」を重視したことが特徴だ=2014年10月6日、千葉県千葉市美浜区(田邉裕晶撮影)  家電・IT(情報技術)の見本市「CEATEC JAPAN(シーテック・ジャパン) 2014」が7日、千葉市の幕張メッセで開幕する。ソニーが初めて出展を見送り、出展企業数は過去最低を更新。シーテックの存在感低下が指摘される中、光明はアジアからの参加が増えたことだ。出展内容も、おなじみの映像や音響だけでなく、政府が成長戦略で後押しするロボットや次世代自動車の関連技術が目立つなど領域は広がっている。

 ソニー出展見送り

 6日に発表された出展者数は前年比7%減の547社・団体。台風の影響で6日は開幕に先立つ記者会見などが中止になるなど、悪天候に出鼻もくじかれた。

 出展規模の縮小の背景には、9月にドイツで家電見本市「IFA」が開かれ、来年1月には米国で「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」が開催されるなど、世界的な見本市に挟まれていることなどがある。昨年は日立製作所が出展を取りやめ、今年は経営不振のソニーが「『選択と集中』の一環として出展を見送った」。

 一方で、海外から参加した企業の国・地域の数は前年の18から25に増えた。インドやシンガポール、インドネシアなどが加わったという。

 フルハイビジョンの4倍の解像度を持つ「4K」放送対応テレビなど、従来の家電も目立つが、出展内容は多彩だ。東芝はメガネの内側にマニュアルや指示を映すことで、作業員らが両手を使いながら確認できるウエアラブル端末を体験できるスペースを設置。オムロンは、工場での技術を生かした卓球ロボットを日本で初めて公開する。

 走る喜び重視

 また、今回のシーテックでは、最先端の自動車技術が相次いで披露されることも注目だ。目玉となるのは、マツダが初公開する自動運転車。トヨタ自動車、日産自動車、ホンダに続く4社目の実車公開となり、自動運転の開発競争が加速しそうだ。

 マツダの自動運転車は米国向け「マツダ3(日本名・アクセラ)」をベースに開発した。高精度の衛星利用測位システム(GPS)やセンサーなどで現在地や周囲の状況を把握し、コンピューターがドライバーの代わりに車を運転する。

 先行3社に比べ特徴的なのは、自動運転ながら「走る喜び」を前面に出したことだ。単純に車線の中を走って目的地まで誘導するのではなく、天候や路面状況などから最適な速度やコーナーに入る角度などを割り出し、スムーズで心地よい走りを演出するという。

 米グーグルのような無人運転は目指さず、ドライバーの支援と位置づける。マツダの担当者は「自動運転が普及すれば運転の楽しみがなくなるという批判もあるが、そうではないことを示したかった」と話す。

 自動運転は車とITの融合がもたらす究極の安全技術だが、その前段階となるさまざまな車載情報サービスも展示される。トヨタはコンピューターと対話しながら目的地などを設定できる新サービス「Tコネクト」の体験車両を展示。ホンダもドライブ中にお薦めのグルメ情報などを案内する純正カーナビ向けの新サービスを出展している。

 商品開発の方向性は見本市での反響に左右される。新しい技術が脚光を浴びれば日本メーカーが存在感を取り戻す契機になる可能性もありそうだ。

 開催日は7~11日。入場料は一般1000円、学生500円。最終日は無料。(SANKEI EXPRESS

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