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【This Week】(11月24~30日) 24日に交渉期限 イラン核問題、3つの可能性
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オーストリア・首都ウィーン イラン核問題の包括解決を目指し、ウィーンで開かれている欧米など6カ国とイランの協議が24日、交渉期限を迎える。各国外相間の会談を軸に大詰めの協議が続いているが、最終合意は困難との見方が広がっており、原則的な「枠組み合意」をまとめた上で交渉を延長する可能性もでてきた。「合意」「決裂」「延長」の3つの可能性と、将来に及ぼす影響を探った。
合意に向けた課題は(1)イランのウラン濃縮能力をどの程度残すか(2)対イラン経済制裁の解除の手順-などだ。合意すれば、国連安全保障理事会が禁じるイランのウラン濃縮が事実上、容認される方向で、経済制裁が解除されれば疲弊する経済に大きな救いとなる。
バラク・オバマ米大統領(53)は今月上旬、合意の目標は「検証可能で、核兵器開発は不可能と保証」することだと強調。ただし、合意を急ぐ余り、「検証」に関する取り決めが厳格さを欠く可能性も指摘される。
6カ国とイランの間では、先の2点での相違は埋まっていない。わずか数日間での合意到達は「不可能」との見方は根強く、完全に決裂すれば「深刻な結果」(米メディア)を招く恐れがある。
その一つが中東に及ぼす影響だ。サウジアラビアなども核開発に関心を寄せているとされ、協議決裂でイランの歯止めが外れれば、こうした国々を刺激しかねない。イスラエルがイランの核施設に軍事行動をとる恐れも否めない。
決裂回避のため、協議の延長も現実味を帯びる。双方とも期限ぎりぎりまで合意を目指す姿勢だが、「23日夜に他の選択肢を考える時間はある」(セルゲイ・リャプコフ露外務次官)と延長を示唆する声もある。
延長で合意しても難題が残る。共和党が上下両院の過半数を制した米国では、イランに対する強硬な意見が強まる可能性があり、融和路線を進めるイランでもハサン・ロウハニ大統領(66)の立場も苦しくなる。未知数の部分が多く、「延長で簡単に解決できるわけでもない」(フランクワルター・シュタインマイヤー独外相)との声も聞かれる。 (ベルリン 宮下日出男/SANKEI EXPRESS)