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【衆院選2014】自公300超 アベノミクス信任 安倍首相、長期政権へ
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自民党本部の開票速報場で当確のバラ取り付ける安倍晋三(しんぞう)首相(中央)。左は高村(こうむら)正彦副総裁、右は谷垣禎一(さだかず)幹事長=2014年12月14日、東京都千代田区永田町(早坂洋祐撮影) 第47回衆院選は14日に投票、即日開票された。自民党は単独で定数475議席の過半数(238)を確保し、安倍政権の継続が決まった。公明党と合わせた与党で、300議席を超す勢いだ。安倍晋三首相(自民党総裁)は24日にも特別国会で第97代首相に指名され、第3次安倍内閣が発足する運びだ。最大の争点だった経済政策「アベノミクス」を含め、2年間の政権運営が信任されたかたちだ。安倍首相は引き続きデフレからの脱却を最優先に掲げ、円安への対応などを盛り込んだ経済対策を年内に決定する。集団的自衛権行使を含む安全保障法制の整備や地域活性化に向けた「地方創生」の総合戦略策定も本格化させる。
共同通信社が午後9時現在で集計した推定最終投票率は52.70%。戦後最低だった前回2012年衆院選を6ポイント程度下回る見通しだ。
安倍首相は14日夜、テレビ番組のインタビューで、「2年間の安倍政権に信任をいただいた。慢心せず、国民に丁寧に説明して政策を進める」などと述べた。
首相は政権継続が決まったことを受け、閣僚らの人事調整に着手した。15日にも公明党の山口那津男(なつお)代表と会談し、連立政権維持を正式に確認する。政権を奪還した2012年の衆院選に続く勝利となり、来年9月の自民党総裁選で首相が再選される可能性が高まった。安倍首相による長期政権が現実味を帯びてきた。民主党は公示前の62議席から伸び悩む情勢。海江田万里(かいえだ・ばんり)代表は東京1区で敗北し、党内で求心力が低下する可能性がある。菅直人(かん・なおと)元首相も選挙区で敗退した。
首相指名選挙が実施される特別国会は今月24日にも召集され、その日のうちに第3次安倍内閣が発足する予定。9月に内閣改造・自民党役員人事に踏み切って間もないため「交代があったとしても小幅になる」(政権幹部)との見方が出ている。
首相は、公明党の山口代表との会談で、経済再生や消費税率を低く抑える軽減税率の17年度導入を目指す方針などで合意する見込みだ。政権は年内に、円安対策などを盛り込んだ経済対策を閣議決定し、3兆円規模の補正予算案の骨格を確定する。来年1月の通常国会冒頭で提出し、2月中旬までに成立させる方針。地方の経済活性化を図り、4月の統一地方選に備える考えだ。消費税再増税を17年4月に1年半延期する関連法案も、1月の通常国会に提出する。
今回は「一票の格差」是正のため選挙区定数が5減った。9政党などから1191人が立候補した。(SANKEI EXPRESS)