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【衆院選2014】公明、「自民圧勝」で発言力低下警戒

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【衆院選2014】公明、「自民圧勝」で発言力低下警戒

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【衆院選】街頭演説で候補者の手を取り、支持を訴える公明党の山口那津男(なつお)代表。公明党は、連立与党内での存在感がかすむことへの警戒を強めている=2014年12月4日、東京都多摩市(共同)  報道各社が衆院選序盤情勢調査で自民党の圧倒的優勢を伝えたことを受け、公明党は与党内の発言が弱まりかねないとして警戒を強めている。2017(平成29)年4月の消費税再増税の際には生活必需品の消費税率を低く抑える軽減税率の導入を確実にし、来年の通常国会で予定される安全保障法制をめぐる審議では安倍晋三政権の「ブレーキ役」を果たしたいところ。自民党にも選挙戦の自公連携に影響しかねないとの懸念が生じている。

 街頭演説で牽制

 公明党の高木陽介幹事長代理(54)は5日、東京都国立市で街頭演説し、軽減税率について「実現するのは当たり前だ。自民党だけが勝つと、自公の共通公約にある『平成29年度の導入を目指す』で終わる可能性がある。公明党が勝てば『目指す』が『実現』に変わっていくんです」と訴えた。

 山口那津男(なつお)代表(62)も4日、都内の街頭演説で「自民党だけ議席が増えて良い政治ができるか」と訴え、自民党を強く牽制(けんせい)、記者団の取材にも「いろいろな意見を反映できる力が与党には求められる」と語った。

 産経新聞社は衆院選の序盤情勢について「自民300議席超の勢い」と報じた。自民党は3分の2(317議席)以上を獲得すれば、参院で否決された法案を単独で再可決できる。憲法改正も視野に入る。

 自民党には軽減税率導入への慎重論が根強い。集団的自衛権行使に関して、戦時のシーレーン(海上交通路)での機雷掃海をめぐり、安倍首相(60)が前向きなのに対し、公明党は慎重と温度差がある。

 首相は配慮に懸命

 公明党は「自民党に応じて公明党も勝たないとダメだ」(幹部)として、自民党に比例代表の上積みを求める構えをみせる。

 首相は4日、公明党前職が立候補する大阪府内4選挙区全てを回った。7日は太田昭宏(あきひろ)国土交通相(69)の東京12区に入る。首相は、周囲に「公明党は議員を落とす力がある」と漏らしたことがあり、公明党への配慮に懸命だ。

 候補者である自民党幹部は「公明党の組織票があってこそ当選できる。信頼関係を崩さないようにしなければならない」と語る。(村上智博/SANKEI EXPRESS

 ≪安倍首相と海江田代表、接戦の北海道で舌戦≫

 安倍晋三首相=自民党総裁=と民主党の海江田万里(かいえだ・ばんり)代表(65)は5日、それぞれ北海道に入り、衆院選の立候補者を応援するため遊説活動した。今回の衆院選の序盤情勢では「自民圧勝」が伝えられるが、北海道はもともと民主党が強い土地柄で知られ、北海道に限ると与野党が競り合っている選挙区が比較的多い。

 安倍、海江田両氏は接戦区の多い北海道を制するため、舌戦を繰り広げた。

 衆院解散後、2度目の北海道入りとなった首相は、旭川市のホテルで演説し、「民主党政権時代に北海道の振興予算が減らされたが、(安倍政権で)元に戻して復活した」と述べ、民主党への批判を強めた。

 また、「北海道の強いブランドを生かし、世界に発信していく。北海道の農産物をもっと売り出していく」とも語り、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)については「農家が損をしない交渉を約束する」と強調した。

 滝川市では「選挙戦は始まったばかりだ。身を引き締めなければいけない」と、陣営に緩みが出ないよう呼びかけた。

 衆院解散後初めて北海道を訪ねた海江田氏は、恵庭市で街頭演説し、円安による燃料価格の高騰などを挙げ、「首相はアベノミクスと得意げに言っているが、生活者の立場から判断してほしい。首相のやり方はおかしいと声を上げてほしい」と訴えた。寒冷地で冬を迎えている北海道の有権者に安倍政権下で進む円安の悪影響を強調した形だ。(SANKEI EXPRESS

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