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政治
【衆院選2014】風吹かず「振り子現象」も止まるか
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【衆院選公示】(左から)街頭演説に集まった有権者ら、新党改革の荒井広幸代表、社民党の吉田忠智党首、生活の党の小沢一郎代表、共産党の志位(しい)和夫委員長=2014年12月2日 ≪衆院選公示≫
2日に公示された衆院選は、経済や安全保障、エネルギーの政策論争に加え、ここ何回かの衆院選のように、自民党と民主党が交互に圧勝する「振り子現象」が繰り返されるのかどうかも焦点の一つだ。突然の衆院解散で、「どの党にも風は吹いていない」(政府高官)。風がやめば振り子も止まるのか。
「この選挙への目線は結構冷ややかだ。何で今、解散なのと思っている人が本当に多い。確かな言葉と丁寧な説明で、納得した一票を投じてもらえるように訴えなければならない」
自民党の小泉進次郎内閣府政務官は2日夕、東京・日本橋での街頭演説で、今回の「風なき選挙」の意義付けの重要性を訴えた。遊説先で大勢の聴衆が集まる“人気者”の小泉氏でも今回は、まだ手応えが得られていないようだ。
小選挙区比例代表並立制という現行の選挙制度は世論の「風」の吹き具合で、第一党が得票率以上に圧倒的な議席を獲得できる傾向がある。2005年の「郵政選挙」では自民党が296議席で圧勝し、09年は民主党が308議席を獲得して政権交代を果たし、12年選挙では自民党が294議席を取り、政権を奪還。約300議席が行ったり来たりした。
大量議席にあぐらをかいた与党に鉄槌(てっつい)を下すように、有権者は野党を勝たせてきた。しかし、今回の衆院選は、そうした「振り子」が動く雰囲気はない。
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査(11月22、23両日実施)では、今回の衆院選について、「与野党が伯仲する」結果を望む声が41.9%と多かったが、「与党が野党を上回る」結果も38.0%あり、現在の自公連立政権による安定した政治を求める声は少なくない。
さらに、民主党をはじめとする野党が、自公政権に代わる「受け皿」になる準備ができていないのも大きい。「非共産」勢力で選挙区調整を進めたものの、それぞれの党が「身を切る改革」(維新の党)、「自主憲法制定」(次世代の党)などと独自の主張を強めており、有権者に「結局は野合だ」と受け取られても仕方がない。
ただ、このまま14日の投開票まで「無風」が続く保証はない。与党の慢心が少しでも見えたら、野党に追い風が吹く可能性もある。首相周辺は「おごらず、ひたむきにやるだけだ」と語った。(SANKEI EXPRESS)