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目の前のことに集中 共感できる 映画「海月姫(くらげひめ)」 能年玲奈さんインタビュー
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「洋服作りが大好きなのでとても撮影が楽しかった」と振り返る、女優の能年玲奈(のうねん・れな)さん=2014年11月18日、東京都新宿区(桐山弘太撮影) NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年)でフレッシュな海女姿を披露し、一躍国民的な人気者となった能年玲奈(21)が、主演映画「海月姫(くらげひめ)」(川村泰祐監督)で極端に内気な「クラゲオタク」を熱演した。彼女の名は月海(つきみ)。寝ても覚めても頭の中はクラゲのことで頭がいっぱいのこの一風変わったヒロインは、水族館に行けば、ふわふわと水槽の中で浮遊するクラゲの神秘的な美しさにわれを忘れてしまい、その異様なのめり込みぶりで周囲を唖然(あぜん)とさせてしまう。
脚本を手にした能年はまさにわが意を得たりの心境だった。「私は月海にすごく共感できるんですよ。目の前のことに猛烈に集中している月海の姿は見ていて『いいなあ』と思うんです。月海と私が似ているのは集中力です。大好きなことに取り組むとき、私も月海のようにいきなり、周囲のことなんかどうでもよくなってしまうほど、没頭してしまいますから」。もう一つ、共感できるところは出不精なところ。能年は「私も家から外に出るときにパワーがいるので…」と恥ずかしそうに答えた。
原作は、14巻の累計発行部数が325万部を突破した東村アキコ(39)の人気少女漫画「海月姫」。おしゃれなどに無頓着な月海と、謎の女装男子、蔵之介(菅田将暉)らが繰り広げる奇々怪々なコメディーだ。
イラストレーターになることを夢見て、鹿児島県から上京してきた月海は、男子禁制のアパート「天水館(あまみずかん)」に下宿し、鉄道オタク、三国志オタク、和物オタクといった個性豊かな女性たちと、「男を必要としない人生」を信条に楽しい共同生活を送っていた。そんなある日、街の再開発に伴い、天水館の取り壊し計画が持ち上がった。猛反発した蔵之介たちは計画を断固阻止しようと、天水館で手作りのファッションショーを開催し、天水館の存続を広く世間に訴えようと考える。
ファッションショーを控えた月海たちが、短時間で色とりどりのドレスを次々と仕上げていく様子は、作品後半の見どころの一つだ。能年はワクワクしながら撮影に臨んだ。「私は裁縫が大好きなんです。自分で洋服を作ることもあります。最近では、フリースの楽ちんワンピースです。実際に生地を縫い合わせていく撮影は楽しかったですね」
能年はクランクイン前に、「あまちゃん」で自分の母親役を演じ、プライベートでも懇意にしている小泉今日子(48)からミシンをプレゼントされたという。「私は撮影前に引っ越しをしました。小泉さんに引っ越しの話をすると、お祝いに『じゃあ、何かプレゼントするよ』とおっしゃったので、私は『ミシンが欲しいです』とお願いしました。小泉さんはすぐに私をミシン店に連れていってくれて、買ってくれたんです」。洋服作りへの愛着は相当のものらしい。海月姫は能年が月海の姿を借りて、最大限に能年らしさを発揮できた、ファン垂涎(すいぜん)の作品なのだ。12月27日、全国公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:桐山弘太/SANKEI EXPRESS)
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