「事務所に入ったときは何になりたいとか大きな目標はなかったんですが、初めての演技レッスンでお芝居を学んだ時にすごく楽しかった。女優を目指したいと思って、今、頑張っている途中です」

　「マッサン」では、主役の亀山政春が大阪に行ってしまったのでこれから出番は少なくなりそうだが、「詳しくは内緒ですが、実家に帰って、ひと騒動あったり、私の出番もまだまだあります」と明かす。ファンには楽しみなところだ。

　ＮＨＫの朝の連続テレビ小説は、「女優としては一度は出てみたいと思って、ずっと前からオーディションを受けていました。『あまちゃん』も受けたんですよ。『マッサン』はオーディションを受けていなかったので、出演の話があったときは本当にびっくりしたし、うれしかった。出演が決まったときにお母さんがすごく喜んでくれて、親孝行ができたかなと思いました」。

　着物を着て演技したのも「マッサン」が初めてで、「なかなか、げたでたったったと歩けなかったのですが、最後には歩けるようになって、やればできると自信になりました」。

　フジ系「すべてがＦになる」では、天才プログラマー、真賀田四季（まがた・しき）を演じる。「ずっと地下室にこもっていたり、普通の人と違う生活をしているという天才なんです。撮影が始まりましたが、正直、全く人物像が分からなくて難しい」と悩んでいる。

　今年５月に公開された映画「百瀬、こっちを向いて。」でも「好きな人につきあっているふりをしてくれと頼まれるという、普通に恋愛を楽しんでいる女の子ではない役だったので演じるのは難しかった」と振り返りながらも、「でも難しいのは楽しいです。ドロドロした三角関係に巻き込まれるなんて実生活では絶対考えられませんが、芝居だから普段経験できないことができるから」。

　今までちょっと変わった女の子役が多かったためか、今後やりたい作品は、「正統派で純粋な恋愛ものをやりたい。ハッピーエンドで終わる少女漫画の世界観の恋愛ストーリー。あとは制服を着て学園ものもやってみたい。だんだん制服が着られない年になってくるので、今のうちに制服で演じたい」とオシャレな女の子らしさも見せる。

　好きなファッションは、ニットなど着心地のよい素材の服。「フワフワしたさわり心地のよい素材が好きです。３歳児と同じだとよく笑われるんですけどフワフワが好きです」と笑う。ファッション分野でもオンワード樫山のレディースブランド「ａｎｙ　ＳｉＳ（エニィスィス）」のミューズに起用された。「女性らしさを前面に打ち出したファッションは苦手。ａｎｙ　ＳｉＳは、女性らしさを残しながらもカジュアルにも着られるようなベストとかもあるので好きです」と話す。

　現在は女優に専念しているが、歌には興味があるという。「主演映画の主題歌を歌うとかは面白いと思う。３歳の時から踊っていて、ダンスも好きなので、ミュージカルの舞台もやってみたいです」（文：財川典男／撮影：ファトグラファー　大石一男／ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）

　■はやみ・あかり　１９９５年３月１７日、東京都生まれ。映画、ドラマ、ＣＭなど活動を広げている。今年５月、映画「百瀬、こっちを向いて。」で主演、また来年公開の「忘れないと誓ったぼくがいた」でもヒロインを務める。

撮　　　　影：大石一男

スタイリスト：梶雄太

ヘアメーク：山田典良

ａｎｙ　ＳｉＳウエブサイト：ｗｗｗ．ａｎｙｓｉｓ．ｊｐ

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