まだあどけなさの残る美少女は、美しい大人の女性に成長していた。

　２００５年にデビュー。以降、女性ファッション誌のモデルを務めるとともに、数々のドラマや映画に出演してきた。

　現在、ＯＡ中のドラマ『水球ヤンキース』（フジテレビ系列）では、生徒たちから慕われる高校教師役を好演している。

　「やっぱり２０歳を超えると、今まで生徒役だったのが教師役になったりとか、会社員ができるようになったりとか、役の幅が広がってきました。デビュー当時はまだ、自分の中でも何がやりたいとか、想像もしていませんでした。このお仕事一本でやってみようと思ったのは高２、高３ぐらいですね。女優やモデルのお仕事をさせていただくことが増えて、しっかりしなきゃいけないなという気持ちがわいてきました」

　成長の糧となっているのは、人との出会いという。「１回の作品でも本当にたくさんの人と出会うので、その中で吸収するものがたくさんありますし、勉強になることもたくさんあります。まだまだ勉強しなきゃいけないことがたくさんありますから」

　『水球ヤンキース』では若い男性陣が競泳水着を着用するシーンが多い。「最初は、目のやり場に困ったりしたのですが、撮影が始まるとそんなことも言っていられなくて（笑）。何も感じなくなってきているのが、ちょっとダメかなぁみたいになってきていますね。これも成長なんでしょうか？」と笑う。

　オンワード樫山のレディースブランド「ａｎｙ　ＳｉＳ」のミューズにも決まり、９月からは新ＣＭもＯＡされる。

　「２０代の女性をターゲットにしているブランドなんですけど、とっても着心地がよくて、場所、場面によって全く違うバリエーションがあるんです。ちょっとデートに行くときとか、お仕事にいくときとか、ちょっと大人っぽくおしゃれしてディナーに行くときとか、そういうシチュエーションによって変えられるお洋服がたくさん詰まっているので、自分らしくいられるブランドですね」

　また、１０月８日からは、岩松了作・演出による舞台『ジュリエット通り』（Ｂｕｎｋａｍｕｒａシアターコクーン）でヒロインを務める。本格的な舞台となるとこれが初めてだ。

　「初めてのことなので緊張はしますけれど、ドラマとはまた違った自分を出せればいいなと思っています」

　「ａｎｙ　ＳｉＳ」のキャンペーンテーマは「わたしをふやそう」。その言葉通り、活躍の場がますます増えている。大きな可能性を秘めた２３歳。今後もさまざまな魅力を見せてくれることだろう。（文：本間普喜（ひろき）／撮影：フォトグラファー　増田義和／ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）

　■おおまさ・あや　１９９１年２月４日、北海道生まれ。中学生のときにスカウトされ、２００５年にデビュー。『Ｓｅｖｅｎｔｅｅｎ』の専属モデルとなり、１０年からは『ｎｏｎ－ｎｏ』の専属モデルに。ドラマ、映画、ＣＭに多数出演し、ファッションモデルとしても活躍している。

ヘアメーク：ＮＯＢＵ（ｒｏｒａｉｍａ）

ａｎｙ　ＳｉＳウェブサイト：ｗｗｗ．ａｎｙｓｉｓ．ｊｐ／

問い合わせ先：オンワード樫山　お客様相談室　（電）０３・５４７６・５８１１