米GM、新型EVを投入 日本勢のFCVと“主導権争い”激化
更新燃料電池車と主導権争い
GMがEVの強化を打ち出したことで開発競争が加速すれば、各社のEVの性能が向上し、普及に拍車がかかる可能性もある。テスラのイーロン・マスクCEO(43)はガソリン価格が安い水準に留まり続けたとしても、環境問題に対する意識の高まりが「社会的な圧力」となってEVの普及を後押しすると強調。「テスラは25年には数百万台を販売しているだろう」と強気の姿勢だ。
一方、トヨタやホンダは今年のショーで、空気中の酸素とタンクに取り込んだ水素を化学反応させて発電するFCVをアピールした。トヨタが昨年12月から一般販売を始めた「MIRAI(ミライ)」の展示はメディアの注目を集め、15年度中にFCVを投入するとしているホンダも「FCVコンセプト」を北米で初めて公開した。
いずれも二酸化炭素を排出しないEVとFCVは次世代車の主流をめぐってライバル関係にあるとされ、今後も開発競争が過熱しそうだ。(ワシントン支局 小雲規生(こくも・のりお)/SANKEI EXPRESS)

