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新聞連載の漫画をベースにした初映像作品 ハンナ・ヘミラ監督 「劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス」
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長編アニメーション映画「劇場版ムーミン_南の海で楽しいバカンス」のハンナ・ヘミラ監督=2014年12月1日(ファントムフィルム提供) 人気キャラクター「ムーミン」の生みの親、フィンランドのトーベ・ヤンソン(1914~2001年)の生誕100周年を記念して、長編アニメーション映画「劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス」(原題『Muumit Rivieralla』、ハンナ・ヘミラ、グザビエ・ピカルド両監督)が母国で製作された。地中海沿岸のリゾート地リビエラにやってきたムーミン一家の冒険が全編手描きで描かれている。
SANKEI EXPRESSの取材に応じたヘミラ監督によると、劇場版ムーミンはフィンランドとポーランドで2本製作されたが、「トーベ・ヤンソンが新聞に連載していた漫画をベースにした映像作品は、この映画が初めて。テレビアニメ化もされていません」。
両監督は色付けに心を砕いた。1990年代に日本で子供向けに製作されたテレビアニメシリーズ「楽しいムーミン一家」の明るい色使いの映像がフィンランドの視聴者にも強い印象を残したことを踏まえ、ヘミラ監督たちは、どうしてもそれとは一線を画したかったのだ。
「50年代に作られた観光ポスターを参考にしました。ニース、カンヌ、コートダジュールなど南仏の風景が色あせた感じで描かれており、私たちはこれだと思いました」とヘミラ監督。子供たちだけではなく、大人でも楽しめるスタイリッシュな仕上がりを目指した。たくさんある物語の中で、誰もがあこがれ、文化の香りを放つ南国を舞台にしたのもそのためだ。2月13日、全国公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)