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大英博物館再生 「すご腕」館長退任 企画相次ぎ成功、入館者大幅増
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「ギリシャ美術展」の開幕式に出席した大英博物館の名物館長、ニール・マクレガー氏。今年末で退任することを表明し、後任選びが注目されている=2014年12月5日、英国・首都ロンドン(AP) 1753年に設立された世界最古の国立美術館「大英博物館」を、パリのルーブル美術館に次ぐ世界第2位の人気施設に育て上げた名物館長、ニール・マクレガー氏(68)が8日、12月で館長を退任すると発表し、欧米の美術館の関係者を驚かせている。2002年の館長就任以降、斬新な企画展の数々を大成功させ、昨年の年間入館者数を就任前の69%増(670万人)に激増させるなど、すご腕で知られたが、昨夏、約5年にわたる大規模な施設拡張工事の完了を機に、新天地を目指すことにしたという。
当面はさまざまな美術関係の仕事にパートタイムで携わるが、大英博物館では後任選びに頭を痛めている。
英BBC放送や英紙デーリー・テレグラフ(いずれも電子版)などによると、マクレガー館長は8日、朝のスタッフミーティングで約200人の職員を前に辞意を表明した。
「大英博物館を去るのは非常につらいことだが、ここでみなさんや多くの展示物と共に働いた時間は、私にとって最高に名誉なことだった」と謝辞を述べた後、「私は、今がフルタイムの雇用から引退する時だと決意し、今年の年末が博物館を去るのに良い時期だと感じている」と明言した。
また、館長退任の理由については、広さ約1.8ヘクタールの展示スペース増築といった、09年から総工費約1億3500万ポンド(約241億円)をかけてきた拡張工事の完成を挙げ、「博物館は新たな段階に乗り出す準備を整えた」と説明。自身の仕事に区切りを付けたことが退任を後押ししたとの考えを示唆した。
複数のライバル博物館や美術館が彼の獲得に動いたが、彼は「いかなる場所でもフルタイムで働くポストに就くつもりはない」と説明したという。
英グラスゴー出身のマクレガー氏は、オックスフォードとエディンバラの両大学やパリの高等師範学校などで言語学や哲学、法律、美術史を学び、名門美術誌バーリントン・マガジンの編集長を経て1987年、英ナショナル・ギャラリーの館長に就任。BBCの美術番組との共同企画などで来場者を増やし、99年、その功績から爵位(ナイト)授与の申し出があったがこれを拒否。2002年8月、大英博物館の館長に転職し、当時、時代とずれた運営で500万ポンド(約8億9000万円)の赤字と振るわなかったこの博物館に革新とダイナミズムと時代性を導入した。
秦の始皇帝と兵馬俑(07年)やポンペイ遺跡(13年)、北欧のバイキング(14年)といった目新しい企画展で来場者が激増。13年実施の氷河期に生まれた芸術の展示会には目標の約2倍の9万人が押し寄せた。
マクレガー氏は退任後、パートタイムで、19年オープン予定のドイツ・ベルリン王宮の外観を復元した新複合文化施設「フンボルトフォーラム」の運営やBBCラジオの番組製作などに協力していくという。(SANKEI EXPRESS)