SankeiBiz for mobile

JR仙石線 来月30日再開へ 内陸移設で仙台ちょっと近く

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSの社会

JR仙石線 来月30日再開へ 内陸移設で仙台ちょっと近く

更新

東日本大震災の津波被害で不通となってきたJR仙石線高城町-陸前小野間で、営業運転の再開に向けて真新しい鉄路を走る試運転の列車=2015年4月16日、宮城県宮城郡松島町(大西史朗撮影)  東日本大震災の津波被害で、現在も一部区間で不通になっている宮城県のJR仙石線高城町(松島町)-陸前小野(東松島市)間(10.5キロ)で5月30日の運転再開に向け、試運転が繰り返されている。今月21日には、報道陣向けに内陸側へ移設された駅が公開され、再開区間の試乗会が行われた。

 このうち陸前大塚-陸前小野間は、高台への集団移転事業に伴い、震災前に比べ線路を500メートルほど内陸側に移設され、距離も1.2キロ短縮されて5.2キロになった。

 同じ理由で約500メートル内陸側に移された野蒜(のびる)駅は松島の景観を損ねないように茶色を基調とし、2階建てになったためエレベーターを設置した。東名駅も約600メートル内陸に移設された。

 高城町-陸前小野間の運転再開により、仙石線は仙台市のあおば通-石巻間の全線が開通する。

 ≪「あれから4年 やっと街作りに協力」≫

 21日に行われたJR仙石線高城町-陸前小野間の試乗会で、列車は高城町から出発した。3駅目の陸前大塚を出ると、電車は左へと曲がり、内陸部へ向かって走る。ここから3.5キロが沿岸部から内陸部に移設された線路。車窓からは、新設された防潮堤や駅を造るために切り開かれた山の斜面が見え、かつて線路が敷設されていた砂利道も残されていた。

 途中で降車した野蒜駅は約500メートル内陸側に移された。駅周辺では区画整理事業が本格化し、新たなまちが駅を中心に造られようとしている。UR都市機構によると、駅周辺の約91.5ヘクタールを整備。2016年から宅地引き渡しを行い、448世帯が暮らす予定という。

 同行したJR東日本の伊在井(いざい)昇震災線区復旧担当課長は「震災で線路が流され、列車も運行できなくなり悔しい思いをしていた。あれから4年で、やっと開通するとの思いだ。新しい街作りに協力できるのではないか」と話し、走る列車をうれしそうに眺めていた。

 高城町-陸前小野間では13日から試験走行が始まった。5月30日に予定されるJR仙石線全線再開に向け、乗務員の訓練、信号や線路設備の点検が繰り返されている。(EX編集部/撮影:大西史朗、共同/SANKEI EXPRESS

ランキング