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普遍性と現代性を獲得したベテラン マーク・キャリー

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普遍性と現代性を獲得したベテラン マーク・キャリー

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 90年代からロイ・ハーグローブや元ア・トライブ・コールド・クエストのQティップのアルバムにも参加し、エリカ・バドゥやローリン・ヒルのバンドにも参加してきたマークは常に音楽の先端に接する現場にいたに違いない。そこに、ジャズミュージシャンとしての本領をインプロビゼーション(即興演奏)で発揮しているから、逆に若手を刺激する存在でもある。名トランペッター、ディジー・ガレスピーに才能を見いだされ、キャリアを積み上げて来たマークの実力はミュージシャンの間で高く評価されていて、あのロバート・グラスパーをして「マークは素晴らしいミュージシャンだ! 彼はジャズの伝統に深く根ざしている。しかしそれと同時に常に先を見据えているんだ」と言わしめている。

 偏見や先入観を打ち砕く

 6月にビルボードライブでの来日公演も決定した。対バンは、若手ピアニストの注目株、ダニエル・クロフォード。僕のInterFMの番組と連動した音楽賞、JaJ Awardsでベスト・アルバム賞に輝いた才人でもある。2組とも待望の来日ということで個人的にも非常に楽しみにしているが、やはり新作をリリースしたばかりのマークに肩入れしてしまう。音楽業界をサバイブして来た玄人好みのプレーヤーが新世代を前にいかなるプレーで対抗するのかが気になってしようがない。

このニュースのフォト

  • アルバム「ローズ・アヘッド・ヴォリューム2」(マーク・キャリー、2300円+税)。発売中(提供写真)
  • クリエイティブ・ディレクター/DJ/執筆者の沖野修也(しゅうや)さん=2015年2月15日(提供写真)

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