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【陸上】高瀬、200メートルで歴代2位の20秒14 「今までにない走り」
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男子200メートル決勝で優勝した高瀬慧(かい、右)と2位の藤光(ふじみつ)謙司=埼玉県熊谷市・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場(共同) 陸上の東日本実業団選手権最終日は17日、埼玉県の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われ、男子200メートルで高瀬慧(けい、富士通)が追い風1.0メートルの条件下、日本歴代2位となる20秒14の大会新記録で優勝した。日本陸連が定める世界選手権(8月・北京)の派遣設定記録を突破し、出場に大きく前進した。2位の藤光(ふじみつ)謙司(ゼンリン)も世界選手権の参加標準記録を上回る20秒35をマークした。
電光掲示板に表示されたタイムにどよめきが起こった。男子200メートルで高瀬が自己記録を0秒20更新する日本歴代2位の20秒14でゴールを駆け抜けた。2012年ロンドン五輪や13年世界選手権(モスクワ)の決勝進出に相当する好記録に「今までにない走り。こんなに出るとは正直思っていなかった」と語った。
スタートで飛び出し、滑らかな加速でスピードに乗った。直線に入る前にトップに立ち「(コーナーから)抜けるところでもう1回ギアが入った。すっきりしたレースができた」と後半もさほどピッチが落ちなかった。
最近始めた、より内寄りのコース取りで走る試みが早速実った。内側を走れば走る距離は短くなるが、遠心力が強まって体への負担が増す。さらに高度なカーブを走る技術が必要になる。練習で内側のラインから20センチの場所に付けた目印を左足で常に踏んで走ることで感覚をつかみ「すごく難しいけれどうまくできた」と自賛。高瀬は「世界選手権の準決勝で20秒0台や19秒台を出せるかが勝負」と、世界の舞台での「ファイナリスト」を次の目標に定めた。(SANKEI EXPRESS)