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【陸上】伝統のバトンパス進化 日本、3位でリオ切符

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【陸上】伝統のバトンパス進化 日本、3位でリオ切符

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男子400メートルリレーで銅メダルを獲得し、喜ぶ(左から)大瀬戸(おおせと)一馬、藤光(ふじみつ)謙司、桐生祥秀(きりゅう・よしひで)、谷口耕太郎の日本チーム=2015年5月2日、バハマ・首都ナッソー(ロイター)  陸上の第2回世界リレー大会第1日は2日、バハマのナッソーで行われ、男子400メートルリレーで大瀬戸(おおせと)一馬(法大)藤光(ふじみつ)謙司(ゼンリン)桐生祥秀(きりゅう・よしひで、東洋大)谷口耕太郎(中大)の日本は38秒20で3位に入り、来年のリオデジャネイロ五輪の出場権(8位まで)を獲得した。

 米国が37秒38の大会新記録で優勝し、ウサイン・ボルトがアンカーを務めたジャマイカは37秒68で2位だった。

 伝統を継承しながら攻めのバトンパスに挑んだ日本が目標の五輪切符を手にした。大歓声に包まれながら、アンカーの谷口が3番目にゴールすると、4人で抱き合って歓喜を爆発させた。19歳のエース桐生は「久しぶりに興奮した。最高の結果」と喜色満面だった。

 主力にけがや代表辞退者が相次ぎ、現地入り後に北京五輪代表の塚原(富士通)も離脱した苦境を結束力で乗り越えた。補欠から第1走者に昇格した20歳の大瀬戸が「チャンスがあればと準備していた」と度胸満点の走りで流れをつかみ、第2走者で29歳の藤光もベテランの味で快走。100メートルで9秒台を狙う第3走者の桐生は「自然とスイッチが入った。こういう雰囲気は大好き。がんがん行けた」とコーナーで加速した。

 日本は次走者の手の平に下からバトンを押し込む「アンダーハンドパス」に今季から改良を加え、リスク覚悟で双方の走者が腕を伸ばして距離を稼ぐ「新たな日本式」(苅部(かるべ)男子短距離部長)に取り組む。昨年の仁川アジア大会で中国にアジア記録を塗り替えられ、藤光は「安全策でなく攻めるバトン。お家芸と言われる技術を見直し、練習を積んだ成果が出た」と胸を張った。(ナッソー 共同/SANKEI EXPRESS

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