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【大相撲】豪栄道、白鵬に逆転勝ち 看板力士の意地

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【大相撲】豪栄道、白鵬に逆転勝ち 看板力士の意地

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白鵬(下)が首投げで豪栄道に敗れる=2015年5月21日、東京都墨田区・両国国技館(共同)  大相撲夏場所12日目は21日、東京・両国国技館で行われ、横綱白鵬が大関豪栄道の逆転の首投げに2敗目を喫した。平幕の魁聖(かいせい)も2敗に後退したが、2人の優勝争いトップは変わらなかった。12日目で2敗以上している力士が首位なのは2012年夏場所以来。豪栄道は7勝目。

 横綱日馬富士(はるまふじ)は関脇妙義龍(みょうぎりゅう)に押し出され4敗目。大関稀勢の里(きせのさと)は関脇照ノ富士の下手投げに屈して3敗目となった。白鵬らを稀勢の里、照ノ富士と平幕4人が1差で追う混戦。

 豪栄道は師匠の境川親方(元小結両国)から授かった言葉を胸に、白鵬戦の土俵へ向かった。「意地を見せろ」

 新大関だった昨年秋場所から8勝、5勝、8勝、8勝。今場所はすでに5敗を喫していた。優勝争いに絡むどころか勝ち越すのがやっと、というのが突きつけられた現実。看板力士の威信は地に落ちかけていた。

 今できることは何か、を自らに問うた。賜杯に最も近い白鵬を倒すことしか残されていないのは明らかだった。「自分なりの意地を見せたい」。師弟の思いが結実した。

 白鵬にもろ差しを許し、万事休すかと思われた。相手が寄ってきた土俵際で、腰を入れて放った捨て身の首投げは「考えるより体が勝手に動いた」。べっとりと砂がついた大銀杏(おおいちょう)は諦めない執念の証しだった。軍配は豪栄道に上がった。賜杯争いを盛り上げる殊勲の星だ。(SANKEI EXPRESS

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