ニュースカテゴリ:EX CONTENTS
スポーツ
【男子テニス】錦織、風格の8強「驚かなくなった」
更新
男子シングルス4回戦で、ボレーする錦織圭(にしこり・けい)=2015年5月31日、フランス・首都パリ(共同) テニスの全仏オープン第8日は5月31日、パリのローランギャロスで行われ、男子シングルス4回戦で第5シードの錦織圭(日清食品)がテイムラズ・ガバシビリ(ロシア)に6-3、6-4、6-2で勝ち、日本男子では1933年に準決勝に進んだ佐藤次郎以来82年ぶりのベスト8に進出した。
2日に行われる見通しの準々決勝では第14シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)と対戦する。ツォンガは4回戦で第4シードのトマーシュ・ベルディハ(チェコ)を破った。第8シードのスタン・バブリンカ(スイス)も順当にベスト8入りした。錦織の8強入りは四大大会では通算4度目。全仏の女子では95年に伊達公子が準決勝に進んだ。
錦織にとって四大大会の8強入りは、準優勝した昨年の全米オープンから3大会連続とあって「ベスト8だ、という感じはない。慣れてきたのもあり、驚かなくなった」と風格を漂わせた。立ち上がりから全開だった。雨で赤土のコートの球足がより遅くなる中、大きく跳ねるサーブを多用して相手を崩した。第1セットは一度もブレークのチャンスを与えないまま、サービスエースで締めくくった。第1サーブが決まる確率は74%。そのうち85%をポイントに結びつけてこのセットを奪い、その後も攻撃的なテニスで畳み掛けた。
3回戦の不戦勝で中3日と試合間隔が空いた。豊富な運動量を持ち味の一つとするだけに、頂点を目指す上で休養はプラスに作用している。「まだまだ体力に余裕がある。次の試合も出だしから百パーセントでいける。今までのいいテニスができていれば優勝までチャンスはある」と自信をみなぎらせた。
準々決勝は地元の声援を受けて勢いに乗る元世界ランキング5位のツォンガとぶつかる。力強いショットを警戒する一方、過去4勝1敗とリードしており「不得意な相手ではない」。「まだまだこれから」と意欲をかきたてた。(共同/SANKEI EXPRESS)