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【トニー賞】王様・渡辺謙「4冠 貢献できた」 主演男優賞は逃す

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【トニー賞】王様・渡辺謙「4冠 貢献できた」 主演男優賞は逃す

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ミュージカル部門の主演女優賞を受賞し、壇上で体いっぱいに喜びを表現するケリー・オハラさん=2015年6月7日、米ニューヨーク(ロイター)  米演劇界最高の栄誉であるトニー賞の授賞式が7日、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで行われ、渡辺謙さん(55)が王様役で主演したミュージカル「王様と私」は、ミュージカル部門の再演作品に与えられるリバイバル作品賞などを受賞し、4冠に輝いた。主演男優賞にノミネートされていた渡辺さんは、受賞を逃した。

 ミュージカル部門で9つの賞にノミネートされた「王様と私」は、英国人の女性家庭教師役を演じたケリー・オハラさん(39)が主演女優賞、王妃役を演じたルーシー・アン・マイルズさん(32)が助演女優賞を受賞。さらに衣装デザイン賞にも選ばれた。

 55歳の挑戦、辛口批評も

 「王様と私」は19世紀のシャム(現タイ)王国の国王と英国人家庭教師の交流を描いた作品。1951年にブロードウェーで初演され、髪の毛を剃った厳格なシャムの王様役は、圧倒的な存在感を示した主演、ユル・ブリナー(1920~85年)の当たり役だった。渡辺さんも昨年の大みそか、妻で女優の南果歩さん(51)に髪の毛をそってもらい、“王様”に変身。だが、英語の舞台もミュージカルも初めてという55歳の挑戦は、決して平坦ではなかった。

 3月12日のプレビュー公演初日には、渡辺さんの英語力を指摘する辛口な地元紙の批評にさらされた。4月16日の本公演初日は、風邪をひいて38度の熱を出す中、点滴を受けて舞台に立った。重圧と闘いながらも、渡辺さんは人間味あふれる王様を作り上げ、作品の評価は日に日に上がっていった。

 共演者受賞に喜びの涙

 この日の授賞式では、作品の主題歌「シャル・ウィ・ダンス?」に合わせ、渡辺さんはオハラさんと華麗なダンスを披露し、会場から喝采を浴びた。助演女優賞や主演女優賞など受賞者の名前が呼ばれるたび、渡辺さんは立ち上がって共演者と抱き合い、喜びを分かち合った。

 主演女優賞に輝いたオハラさんは、壇上で「私の王様、渡辺謙。あなたのことを誇りに思っています」とスピーチ。客席で見守っていた渡辺さんはほほえみながらも目に涙を浮かべた。

 授賞式後、渡辺さんは「ベストリバイバル、ケリー、ルーシーの受賞、良かったです。それに少しでも貢献できたのは、この作品に参加した大きな成果でした」と感謝のコメントを寄せた。(SANKEI EXPRESS

 ■トニー賞 1947年に創設された米国の演劇賞。ニューヨーク・ブロードウェーの40劇場で上演された作品を対象に、850人以上の演劇関係者の投票によって選ばれる。ミュージカルと演劇の両部門があり、受賞がその後の興行に与える影響は大きい。

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