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【サッカー】なでしこ、決勝T進出 カメルーンに辛勝 サイド崩しズバリ 「逃げ切り」修正へ
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前半、ヘディングで2点目のゴールを決める菅沢優衣香(ゆいか、左)=2015年6月12日、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー(ゲッティ=共同) サッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会第6日は12日、バンクーバーなどで1次リーグの4試合が行われ、C組の日本はカメルーンを2-1で下し、2連勝で勝ち点を6とした。勝ち点3で並ぶカメルーンとスイスが最終戦で対戦するために同組2位以内が決まり、今大会最初の決勝トーナメント進出チームとなった。1次リーグ突破は2大会連続3度目。
日本はサイド攻撃が効果的で前半6分に鮫島(INAC神戸)、前半17分に菅沢(千葉)が得点。終了間際に1点を失ったが逃げ切った。16日(日本時間17日)の最終戦で1位通過を懸け、2連敗のエクアドルと対戦する。
スイスはエクアドルに10-1で大勝した。D組の米国はスウェーデンと0-0で引き分け、勝ち点4で首位。オーストラリアはナイジェリアに2-0で勝ち、勝ち点3とした。(共同/SANKEI EXPRESS)
《サイド崩しズバリ 「逃げ切り」修正へ》
佐々木監督の用兵に応えた選手たちが躍動し、日本が2連覇へ一歩前進した。初先発の鮫島と菅沢が前半に得点し、このリードを生かして逃げ切り勝ち。最後は今大会初失点という教訓も得ながら16強入りを決め、佐々木監督は「はらはら、どきどき、結果オーライ。いい相手といろんな経験ができた試合だった」と収穫を強調した。
カメルーンの弱点と見抜いたサイドを徹底的に突き、前半6分、狙い通りに川澄の右クロスを鮫島が押し込み先制した。さらに17分には左CKを起点に宮間が上げたボールを菅沢が頭で合わせて加点。練習の成果を生かす高い集中力が光り、一気に畳み掛けた。
ただ、後半は想像以上の迫力があった相手の攻撃を受けて冷静さを失った。スペースがあってもボールをつなげず、攻め急いではカウンターを受ける展開。先行した状態での意思統一はスイス戦でも出た問題点で、指揮官は「もっとうまく相手をいなせれば、というところがこれからの課題」と口にした。
チームの修正点をあぶり出す意味では苦戦は望むところ。宮間は「1次リーグのうちに課題が出てよかった」と言う。僅差の2連勝で、なでしこは飛躍への糧を得た。(共同/SANKEI EXPRESS)
《鮫島、菅沢 本領発揮の先制&決勝弾》
本来のサイドバックではなく、左MFの先発で今大会初出場した鮫島が先制ゴールを決めた。前半6分、右サイドの川澄からのクロスを見ながら一気に駆け上がり、ゴールの遠いサイドから押し込んだ。サイド攻撃がポイントだった一戦。持ち前のスピードと突破力を生かす形を早々と出し「右サイドを崩して触ればいいという球だった。しっかりと決められてよかった」とほっとしたように振り返った。
前回のW杯ではフル出場し、初制覇に大きく貢献した。その後は故障を抱えながらも、豊富な経験を支えに代表で安定したプレーを続ける。この日も後半はポジションを下げて守備に力を注いだ。「(失点は)なかなかどういう試合運びをするか統一できてなかった。でも、勝ち点3を取れたのは良かった」と内容を反省しつつ結果の意義を強調した言葉に、ベテランの貫禄を漂わせた。
一方、左足首を骨折した安藤の故障離脱で巡ってきた先発のチャンスを見事に生かしたのが24歳の菅沢。1-0の前半17分、ゴールの遠いサイドで待ち受け、左サイドの宮間からのセンタリングを豪快に頭で合わせた。「気持ちよかった。本当に夢の舞台。そこで点を取りたいとずっと思っていた」と、女子W杯での初ゴールを喜んだ。
日本サッカー協会が設立したJFAアカデミー福島の1期生で、昨季はなでしこリーグ最多得点に輝いた期待のストライカー。第1戦は安藤の負傷で前半途中からピッチに立ったが、突然の出番に戸惑ったのか、持ち味を発揮できなかった。
この日は違った。スイス戦後から入念な準備を重ね「ファーサイド(ゴールの遠いサイド)が弱いと分析していた」とカメルーン守備陣の弱みを読み切ってのゴール。点取り屋らしい抜け目なさを発揮し、貴重な勝ち点3をもたらした。
男女を問わずW杯を勝ち上がるには、チームに勢いをもたらす伏兵の活躍が欠かせない。菅沢には今大会のなでしこの「シンデレラガール」となる予感が漂う。(共同/SANKEI EXPRESS)