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信仰は与えられるのではなく自ら選ぶべき ザック・ブラフ 映画「WISH I WAS HERE 僕らのいる場所」
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映画「WISH_I_WAS_HERE_僕らのいる場所」(ザック・ブラフ簡監督)。公開中(ポイントセット提供)。(C)2014,WIWH_Prodcutions,LLC_and_Worldview_Entertainment_Capital_LLC_All_rights_reserved. 米人気俳優、ザック・ブラフ(40)が監督、脚本、主演の3役を務めた新作コメディー「WISH I WAS HERE 僕らのいる場所」は、父親の余命を題材に、子供への宗教教育や信仰のあり方を模索した。
30代も半ばに差し掛かったが、俳優のエイダン(ブラフ)は相も変わらず鳴かず飛ばず。夢を追い続ける一方で、妻のサラ(ケイト・ハドソン)に生活費を稼いでもらい、敬虔(けいけん)なユダヤ教信者の父親(マンディ・パティンキン)には、ユダヤ教教育を実践する私立学校に通う子供2人の学費を払わせていた。だが、がんを患っていた父親がいよいよ医師から余命を告げられ…。
SANKEI EXPRESSのメール取材に応じたブラフは「両親から与えられた伝統的な既成宗教をどうしても受け入れられないと感じるとき、誰もが模索するであろうスピリチュアルな世界を描きたかった。親が提示したセットメニューから宗教を選ぶのではなく、自ら問いかけることが重要だ」と訴えた。
ブラフは宗教教育への関心が高く、監督デビュー作「終わりで始まりの4日間」(2004年)でもテーマに取りあげたほどだ。「僕自身が信じている宗教はありません。ただ、父親が信心深いユダヤ教徒だったので、僕はユダヤ教徒として育てられ、ユダヤ教が幼少時代の生活の大部分に浸透していましたね」
本作は構想から完成に至るまで10年近い歳月を要したものの、クラウドファンディング「キックスターター」で募った製作費の目標額200万ドル(約2億円=当時)がわずか3日で集まってしまったことも話題となった。公開中。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)