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それぞれの四大大会 世界制覇へ 「先陣」争い

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それぞれの四大大会 世界制覇へ 「先陣」争い

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ゲリー・ウェバー・オープンの準決勝で途中棄権した錦織圭(にしこり・けい)。左足のテーピングが痛々しい=2015年6月20日、ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州ハレ(ゲッティ=共同)  テニスの錦織圭(にしこり・けい、25)と、日本人初の四大大会制覇に向けて先陣争いを演じているのが、ゴルフの松山英樹(23)だ。

 米ワシントン州ユニバーシティープレースのチェンバーズベイで行われた全米オープン選手権で、ジョーダン・スピース(米国)らとともに優勝候補の一人に挙げられていた松山だったが、19位から出た最終日も5バーディー、3ボギー、1ダブルボギーでスコアを伸ばせず、通算3オーバーの18位でフィニッシュした。

 世界でも有数のショットはこの大会でもさえ渡ったが、最終日も3番で3パット、6番では15メートルから4パットと、難グリーンでのパットに苦しみ続けた。

 大会前、ジャック・ニクラウスは松山を「ジャンボ(尾崎)より正確にティーショットを打ち、青木(功)のように素晴らしいパッティングのタッチがある。2人のいいところを組み合わせたような選手だ」と評していた。

 およそ日本人選手にとって、これ以上の賛辞はあるまい。ただ全米プロの厳しいセッティングが、「青木のタッチ」を許してくれなかった。

 「残念。下手だった」

 仏頂面で言葉少ない会見は相変わらずだが、「ショットは崩れなかった」「相当な努力が必要だが、パットをメーンに練習していきたい」と次の目標を定めている。

 今季のマスターズに続いて連続メジャー制覇を成し遂げたのは、松山より若い21歳のスピースだった。最終18番でバーディーを奪い、最終組のダスティン・ジョンソンがイーグルパットを外し、短いバーディーパットも沈められず、優勝が転がり込んだ。松山も、いつまでも若手の名に安住はできない。

 一方で錦織が棄権したゲリー・ウェバー・オープンでは第1シードの33歳、ロジャー・フェデラー(スイス)が優勝した。先達の高い壁も依然、健在だ。

 錦織と松山。競技は違えど、どちらが先に世界のメジャー大会を制すか。どれだけ難しくとも、これが現実的な楽しみであることがすごい。

 《肉体強化しても…試練の棄権》

 心配である。

 男子テニス世界ランク5位の錦織は、ドイツのハレで行われていたゲリー・ウェバー・オープンで順調に4強に勝ち進みながら、準決勝では世界45位のアドレアス・セッピ(イタリア)を相手に第1セット1-4となったところで左ふくらはぎの痛みを訴え、試合続行を断念した。

 29日からは芝の聖地でウィンブルドン選手権が開幕する。途中棄権は「ウィンブルドンに大きなリスクを負いたくなかったから」と錦織は説明した。

 だがわずか15分で終わった準決勝、左足にテープを巻いた錦織の動きは、最初からおかしかった。左右のボールに振り回されて追うことができず、踏ん張ることができずに体勢を崩し、空振りするシーンもあった。

 痛みが走ったのは、フルセットを戦った準々決勝だったのだという。痛み止めの薬も効かなかった。体力の消耗が激しいとされるクレーコートのシーズンをフルに近い形で戦い、全仏オープンを終えて芝の大会に臨んだ。おそらく、ふくらはぎは、パンク寸前だったのだろう。

 クレーから一転、球足の速い芝のコートに移っての最初の大会だったことも影響したかもしれない。

 昨季までの錦織には、頻繁に見られたシーンではある。調子が上がってくると足の故障で休みを余儀なくされる、その繰り返しだった。

 オフには肉体強化に努め、不安は解消されているはずだった。だが、世界のトップで戦い続ける負担は、それほど大きいということなのだろう。

 全仏、ウィンブルドン、全豪、全米。悲願の四大大会制覇に向け、今季は開幕から、強さも速さもうまさも見せつけてきただけに、左足に巻かれたテーピングが心配なのだ。

 いまはただ、「そこまで大きなけがではないと思う」という錦織自身の言葉を信じるだけだ。錦織が四大大会の優勝に一番近く、十分にその資格がある日本人選手である事実に変わりはない。(SANKEI EXPRESS)

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