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【大相撲】白鵬、最多35度V パレード旗手に旭天鵬指名
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白鵬(右)のパレードでは旭天鵬(きょくてんほう、左)が旗手を務めた=2015年7月26日、愛知県名古屋市中区の愛知県体育館(森本幸一撮影) 大相撲名古屋場所千秋楽は26日、愛知県体育館で行われ、白鵬が鶴竜(かくりゅう)との横綱対決を寄り切りで制し、14勝1敗で2場所ぶりに賜杯を獲得した。最多優勝記録は35度に伸びた。
2横綱2大関を破った関脇栃煌山(とちおうざん)が2度目の殊勲賞を受賞し、4度目の敢闘賞の嘉風(よしかぜ)は自己最高の12勝をマークした。
本割で勝てば、優勝。負けても優勝決定戦がある。白鵬は1差リードで迎えた千秋楽結びの鶴竜との横綱対決に「思い切って臨めた」という。
巻き替えの応酬で、ともに得意とは逆の左四つ。鶴竜の寄りを2度こらえ、右外掛けにも体勢は崩れない。低い姿勢を保ったまま逆襲の寄り。両まわしを力強く引きつけ、寄り切った。
「新大関(照ノ富士)をはじめ、若手力士がたくさん出てきた。そこでの優勝は一つの壁になれたのではないか」。世代交代が進むことを許さなかった。
支度部屋に戻り、旭天鵬(きょくてんほう)と握手を交わして抱き合った。23年前に初土俵を踏んだモンゴルの大先輩は今場所限りで引退する可能性が高い。
白鵬は「われわれのふるさとから初めて来て、我慢して耐えてやってなければ、われわれの道はなかったわけですから」と旭天鵬への思いを口にした。渡した花束には3本の懸賞を添え、優勝パレードで旗手に指名する粋な計らいで花道を飾った。
15日間の戦いを振り返り「力が落ちたんじゃないかという人もいたけど、優勝できた。(強さは)十分に見せられたと思う」と胸を張る。最終盤戦は抜群の力強さを発揮し、名古屋場所は3連覇。蒸し暑いこの季節に健在ぶりを見せつけた。(藤原翔/SANKEI EXPRESS)