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若者人気のローラースポーツ脚光 東京五輪追加種目選定 8連盟ヒアリング終了
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2020年東京五輪の種目追加検討会議のプレゼンテーションに臨む国際武術連盟のアンソニー・ゴー副会長(右から3人目)ら=2015年8月7日午後、東京都港区(代表撮影) 2020年東京五輪の追加種目選定で、大会組織委員会は8日、最終選考に残った野球・ソフトボール、空手など8つの国際競技連盟に対するヒアリングを行い、会場計画や収支の見込みなど詳細を聞いた。組織委は2日間の聞き取り調査を参考に、9月28日に予定する理事会で国際オリンピック委員会(IOC)に提案する種目を決め、IOCは来年8月のリオデジャネイロ五輪前の総会で追加種目を正式決定する。
2020年東京五輪で開催都市が提案する追加種目の選定は8日、8国際競技連盟に対するヒアリングが終わった。選考レースでは日本で人気の高い野球・ソフトボールが最有力だが、IOCは若者へのアピールを意識してローラースポーツに注目しており、大会組織委員会は選手数の上限の中で難しい調整を迫られそうだ。
「プレーすることも見ることもいかに楽しいかを世界に知ってほしい。五輪は素晴らしい機会だ」。7日に行われたヒアリング後の世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の記者会見で、日本プロ野球最多の通算868本塁打の記録を持つ王貞治氏は08年北京五輪以来となる復帰を訴えた。
野球は日本のメダル獲得が有望で、全国的な盛り上がりが期待できる。WBSCは、入場券収入は約56億円に上ると試算した。フラッカリ会長は「五輪に付加価値をもたらす」と自信を示した。
国際サーフィン協会のアギーレ会長はファッション性の高いマリンスポーツとして浸透しているとし「世界中の若者の注目を集める」とPR。世界スカッシュ連盟のラマチャンドラン会長は大規模施設が不要で「低コストで行える」と訴えた。いずれも日本での人気は野球に劣るが、IOCが重視する「若者」と「コスト」を強く意識した。
IOCは昨年12月の総会で承認した改革「五輪アジェンダ2020」で、五輪開催の魅力を高めるため開催都市に追加種目を提案する権利を認めた。一方、6月の理事会で、五輪運動へのレガシー(遺産)や開催経費など35の評価項目を決定。選考は日本での人気だけでなく、さまざまな観点から行われる。
注目されるのは「若者重視」の姿勢だ。IOCは若者のスポーツ離れを危ぶむと同時に、若年層の関心を引けば「テレビ視聴者やビジネス戦略にも好影響をもたらす」(コーツ副会長)との思惑もある。6月の記者会見で、追加種目について問われたバッハ会長は「若者に魅力的な種目の提案を期待する」と、選考する組織委にメッセージを送った。
日本の関係者の間では「IOCはスケートボードを推している」とささやかれる。国際ローラースポーツ連盟が組織委に提出した計画案には、種目に「ストリートスケートボード」が含まれた。IOCのデュビ五輪統括部長はローラースポーツを「将来的な潜在能力がある」と評価。冬季五輪で定着したスノーボードと同様の効果を期待していることがうかがえる。
IOCは追加できる種目数は明言していないが、コーツ副会長は1日、追加種目の選手数は上限の目安を500人とすると述べた。今後は、上限内で種目をどう組み合わせて選ぶかが鍵となりそうだ。
各連盟が提出した計画案によると、選手数は野球・ソフトボールが最多で計312人。仮に、日本の多くのファンが望むこの2種目を採用しても、まだ188人分の種目を入れられる。
他の連盟では、日本伝統の空手は96人を基本とし、最少はスポーツクライミングの60人、最多はローラースポーツの160~240人。空手の関係者は「500人なら3つの連盟の種目が採用になるのでは」と予想する。組織委は、提案種目を決める9月28日の理事会まで、国内の希望とIOCの意向とのバランスを考慮して選考を進める見通しだ。
≪「ボランティア参加希望」わずか22%≫
内閣府が8日に発表した2020年東京五輪・パラリンピックに関する世論調査で、五輪大会に関心があると答えた人が81.9%に上る一方で、実際に競技場などに「観戦に行きたい」とする回答は51.2%だった。
また、大会の開催時にボランティアとして参加したいという人は22.7%にとどまった。年齢別でみると20代が31.0%で最も高く、年齢が上がるほど低下傾向にあり、70歳以上は11.1%だった。東京23区在住者に限ると41.5%だった。
大会への関心が高いにもかかわらず、ボランティア意識が低いことについて、文部科学省の担当者は「まだ大会まで5年あり、ボランティア活動の情報発信が十分ではないのだろう」と分析している。
一方、大会で期待される効果(複数回答)については「障害者への理解の向上」(44.4%)が最も多く、「スポーツの振興」(39.2%)、「交通インフラの利便性の向上」(38.5%)が続いた。
調査は今年6月に全国の20歳以上の3000人を対象に面接で実施した。1873人から回答があった。(SANKEI EXPRESS)